TOM'S SPIRIT

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FIA-F4 Race Report

2025.11.2

2025 FIA-F4選手権 第11戦・第12戦/オートポリス

#29 鈴⽊⽃輝哉、第11戦で4勝目を飾る!

Preview

今年初となるチャンピオンクラスとインディペンデントクラスを分けて“クラス別”に決勝を行うことから、これまでとは異なり金曜午後に公式予選を実施することとなった今大会のFIA-F4選手権。
その舞台となったオートポリスでは木曜には雨の影響を受けるセッションもあったほか、金曜午前に行われたOTGトレーニングもドライながらもかなり涼しいコンディションで走行が行われたが、午後1時からスタートした公式予選では一気に気温が上昇する中、ドライコンディションでのアタックが展開された。

Comments

#29 鈴木 斗輝哉
後半戦に入りポイントもかなり近づいており、かなりのチャンスのあるオートポリス大会だと思います。
路面のミューが低くドライビング的にも技術が必要になるサーキットとなり、今までとは展開が大きく変わりそうです。表彰台を目指すのは当たり前ですが、少しでもポイントリーダーに近づけるように力強いレースを見せたいと思います。
週末の天候が怪しいですが、天候に左右されずベストリザルトを持って帰れるように頑張ります。

#35 鈴木 恵武
前回の菅生ラウンドでは、雨の中での予選アタックを決める事が出来、決勝でも比較的前方からスタートをすることができました。
しかし、走行中のミスが原因で順位を落としてしまった場面もあり、この様な事例への対策はしっかりと練ってきたので、その成果を発揮してより良い順位でゴールする事を目指して頑張ります。

#36 菊池 貴博
今回のオートポリスは従来とはフォーマットが異なり、フリープラクティスが1本少なく、限られた条件下で自分のドライビングを修正し、マシンのセットアップを進めていけるよう取り組みます。
今回も降雨の可能性が有るので、柔軟に対応できるように頭を使いながら走行したいと思います。前方からスタートし、レースでの競り合いが上手くできれば良い結果を残せると思います。
また、残り2大会のみの状況に於いて、自分がまだ結果が残せていないのでトレーニングなど積み重ねてきた事を発揮できるよう頑張ります!

第11戦・第12戦 公式予選 / 20分

2025年10月17日(金) / 天候:晴れ / 路面:ドライ

Result

第11戦 #29 鈴木 斗輝哉
予選順位:1位
ベストタイム:1’53.535

第11戦 #35 鈴木 恵武
予選順位:13位
ベストタイム:1’54.512

第11戦 #36 菊池 貴博
予選順位:11位
ベストタイム:1’54.158

第12戦 #29 鈴木 斗輝哉
予選順位:7位
ベストタイム:1’54.285

第12戦 #35 鈴木 恵武
予選順位:12位
ベストタイム:1’54.569

第12戦 #36 菊池 貴博
予選順位:13位
ベストタイム:1’54.582

  • < チャンピオンクラス28台 >

28台が出走したチャンピオンクラス(CHクラス)は、オンタイムの午後1時ちょうどにコースインが開始された。タイヤが温まった計測2周目から早くも激しい攻防が展開される。
まずは最初に2周目を終えた車両が1分53秒801にトップタイムを押し上げるが、すぐさまこれを他車が1分53秒796で更新。これをTGR-DCの武藤雅奈が1分53秒790で上回ると、さらには鈴木斗輝哉が1分53秒535で逆転し、モニターのトップに躍り出る。
3周目から更なるタイム更新が続くかに思われたが、予想以上に路気温が上昇した影響か、上位陣を中心にぱたりとタイムアップが止まってしまう。
周回を続ける各ドライバーながら、タイヤの消耗を懸念してか、タイム更新のできない状況に業を煮やしたドライバーたちの多くが、残り7分のあたりから次々とピットに戻っていくことに。
上位陣のほとんどの車両がピットに戻り、このままセッション終了かと思われた中で、唯一トップの鈴木斗輝哉が再度コースインをしたものの、結局セカンドベストの更新もならずピットへ帰還。こうした状況のまま、午後1時20分にチェッカーが提示されることとなり、第11戦のポールポジションは鈴木斗輝哉が獲得。また、セカンドベストタイムで決まる第12戦では鈴木斗輝哉は7番手にとどまることとなった。

Comments
  • #29 鈴木 斗輝哉
    フリープラクティスは良い調子で終われて非常に楽しみな予選でした。
    気温と路温が変わりフリープラクティスとは条件が変わり難しい路面になったことでタイムを思ったように伸ばすことができませんでしたが、ファーストベストではポール。セカンドではミスが響き、7 番手と沈んでしまいましたが、ドライでの初ポールは自信に繋がりましたので明日のレースはチャンスを潰さないように。ノーミスのレースを出来るようにしたいと思います。
  • #35 鈴木 恵武
    第11戦は13位、第12戦は12位となりました。
    フリープラクティスから調子は悪くなかったのですが、気温が上がってきたことに対してアジャストすることができず、タイムを出すことができませんでした。しかし、前回の課題であったベストタイムとセカンドベストのタイム差というのは、今大会では払拭できたのはポジティブに捉えています。
    この順位からのスタートとなったからには、人一倍強い気持ちでレースに臨み、1つでも高い順位でゴールが出来るようにレースを組み立てていきます。
  • #36 菊池 貴博
    第11戦は11位、第12戦は13位となりました。木曜日のフリープラクティスから調子を上げる為、ドライビングの修正やマシンセッティングの変更など、自分にできる事を精一杯取り組んで臨みました。
    オートポリスは路面舗装の関係でタイヤのライフが厳しいコースなので、アタック一周目でタイムを出そうと意識して走行しましたが、ミスからタイムをロスしてしまいました。もっと上の順位を目指せただけに悔しいですが、ポイントを狙える位置なので、あとはバトルで競り負けないようにします。
    第12戦はセカンドベストタイムから13位となりました。フリープラクティスからファーストベストとセカンドベストの差が大きく、そこを改善することを心がけて走行しました。 結果的にまだ0.2秒ほど差がありファーストベストから順位を下げる形になりましたが、充分ポイントを狙えるので諦めずに取り組みます。

第11戦 決勝 / 13Lap or 30分

2025年10月18日(土) / 天候:曇り / 路面:ドライ

Result

#29 鈴木 斗輝哉
決勝順位:1位
ベストタイム:1’54.032

#35 鈴木 恵武
決勝順位:12位
ベストタイム:1’55.208

#36 菊池 貴博
決勝順位:9位
ベストタイム:1’54.946

  • < チャンピオンクラス 28台 >

SUPER GTのピットウォークを終えた午後1時25分、第11戦チャンピオンクラス(以下CHクラス)の決勝レースに向けてコースインが始まった。
SUPER GTの公式練習の頃から時折降っていた雨も止み、コース上はドライコンディションながら、ダミーグリッド上では時折ポツリポツリと雨粒を感じる微妙な状況。しかし、28 台で争われるこの決勝は、事前にWET 宣言こそ出されていたものの、大方の予想通り通常スタートでの戦いとなった。この第11戦決勝は、ランキング2位につける鈴木斗輝哉がポールポジションからのスタート。
午後1時44分にレッドシグナルが消えると、好スタートを決めたのはポールの鈴木斗輝哉。トップに立った鈴木斗輝哉は、他車の接近を許さないとばかりにオープニングラップからプッシュをしたいところだったが、スタートの際にミッション系にトラブルを抱えて動けなくなった下位のマシンがグリッド上にあったためセーフティーカーが導入されることに。
さらにそのマシンからオイルが出ていたため、その処理もあってセーフティーカーは3周目までコースに留まることになった。この段階でのオーダーは、鈴木斗輝哉、佐藤、武藤、森山、1周目の第2ヘアピンでポジションを上げた新原光太郎、白崎、百瀬、洞地遼大、梅垣清、そして菊池貴博がTOP10。このオーダーで迎えたリスタートは3周終了時4周目からとなったが、ここで鈴木斗輝哉はトップをキープ。
トップ鈴木斗輝哉は、リスタート直後の4周目に1分54秒356 のファステストを刻むと、後続とのギャップを1秒に拡大。翌周に鈴木斗輝哉は1分54秒032にペースアップし1秒6の差をつけると、さらに6周目にはその差を2 秒4に。2番手はペースが安定せず鈴木斗輝哉とのギャップはさらに拡大していくことになった。
結局鈴木斗輝哉は6秒6の大差をつけて逃げ切り、ポール・トゥ・ウイン。4勝目を飾る。
ポイントリーダーとの差を7ポイント縮める事となった。

Comments
  • #29 鈴木 斗輝哉
    ミスなくスタートすることが出来、前半はフルプッシュをして後ろを離す作戦でした。
    後半がキツくなるのはわかっていたので、タイヤが冷えている前半にギャップを作りたいと思い、走行していましたが、タイヤの垂れが少なく後半までいいペースで走ることができて、今シーズンベストレースをこなすことが出来ました。予選から良い車を作ってくださったチーム関係者の方々に心から感謝しています。
  • #35 鈴木 恵武
    第11戦は13位となりました。
    今回のレースでは、スタートは良く、1コーナーまでに1台をパスすることが出来ました。 しかし、1コーナー立ち上がりで前方車両につっかかってしまい、スピードが落ちてしまったところで抜かれてしまい、凄く悔しいです。
    レース全体としては、ミスも少なく、前方車両のミスがあったところでオーバーテイクすることが出来たので、そこまで悪くはなかったと思います。やはりオープニングラップの集団の中で順位を上げていく部分がまだまだ足りないので、そこを重点的に意識して次のレースに臨みたいと思います。第12戦も応援のほどよろしくお願いいたします。
  • #36 菊池 貴博
    決勝9位。目の前のバトルに集中するように心掛けました。またスタートを決めること、そして前方でバトルがあった際に、隙をつくなど、他の選手のミスを見逃さないように心掛けました。
    スタートは今年いちばん上手くいき、さらに前方の選手が遅れたことでチャンスもあったのですが、ポジション的にクラッシュにつながりかねない状況だったため、無理を避けた結果ポジションを上げることはできませんでした。
    その後はタービュランスに苦しみ、前の選手もミスなく周回しており、途中差を詰める場面もありましたがオーバーテイクまでには至らず10位チェッカーとなりました。
    明日は13位スタートです。気負わずにリラックスした状態でレースに臨めるようにします。
    今回は前々からの課題であったスタートやバトル、精神面の弱さの改善がうまくいき、内容的には悪くないと思います。順位は9番手でしたが、自分の成長を実感できたレースで次に向けての自信になりました。

第12戦 決勝 / 13Lap or 30分

2025年10月19日(日) / 天候:曇り / 路面:ウェット

Result

#29 鈴木 斗輝哉
決勝順位:4位
ベストタイム:1’54.536

#35 鈴木 恵武
決勝順位:12位
ベストタイム:1’55.112

#36 菊池 貴博
決勝順位:14位
ベストタイム:1’55.389

  • < チャンピオンクラス 28台 >

インディペンデントクラスの第12戦決勝終了後、すぐさまコースインとなった第12戦チャンピオンクラス(CHクラス)決勝は、10分間ディレイした午前9時10分にコースイン開始となった。
前日勝利を飾った鈴木斗輝哉は7番グリッドからの追い上げを期することとなり、霧の影響もなくなったことで、通常のスタンディングスタートが選択された。
フォーメーションラップを終えた午前9時28分、レッドシグナルが消灯すると各車いっせいにスタートを切ったポールポジション車両の動き出しが僅かに鈍ることで後続車両は混戦状態のまま第4コーナーに進み、この混乱は第2ヘアピンまで続いた。
この混乱に乗じて7番手スタートの鈴木斗輝哉は4番手にまでポジションを上げることに成功して、そのままオープニングラップを通過。序盤の混乱から5番手車両のペースが上がらないため、4番手の鈴木斗輝哉は後続を気にしすぎる事は無く走行を続けるが、タービュランス故にオーバーテイクが難しいオートポリスのレイアウトもあり、そのまま 4位でフィニッシュを迎え、タイトルを争うライバル佐藤が5位となったことで、チャンピオン争いは最終大会もてぎへ持ち越しとなった。

Comments
  • #29 鈴木 斗輝哉
    スタートが決まり、3つポジションを上げてからレース終盤まで相手のミスを誘いましたがポジションを上げる展開には持って行けませんでした。ウェットパッチが残る路面での初動重視で前半よりのセットアップにしましたが、上手くハマることはできませんでした。
    予選のセカンドベストがまとめられなかったのが残念ですが、ポイントランキングはトップと縮まっているので次戦の茂木では週末通してミス無く完全勝利を狙いたいと思います。今週末もたくさんの応援•サポートありがとうございました。
  • #35 鈴木 恵武
    12位となりました。
    今回もスタートは良く、昨日の課題であったオープニングラップも上手く行ったことにより、ポジションを2つ上げることができました。
    しかし、自分の判断ミスによりストレート手前で失速をして、後続車両にオーバーテイクをされてしまいました。これにより、オープニングラップで稼いだ分を吐き出してしまったのが今回のレースでの1番の反省点でした。やはり、予選を決め切らないとどんなに頑張ってもこのような結果になってしまうので、次の茂木までの2週間で何か解決策をしっかりと導き出して臨みます。今大会も様々な面でのサポートありがとうございました。次戦もよろしくお願いいたします。
  • #36 菊池 貴博
    スタートから順位を上げ、マシンを壊したりスピンしないで帰ってくることを目標に走行しました。
    スタートは上手く反応でき、ミスをして遅れた選手に仕掛けました。コの字コーナーまでサイドバイサイドで行きましたが、100Rで前に出られてしまい順位はそのままでした。
    最終コーナーで濡れた縁石に乗ってしまい2つポジションダウンをしてしばらくそのままの順位での走行となりました。
    前の選手に何度か仕掛けましたが抜ききれず、最終ラップにようやく追い抜くことができ14番手フィニッシュとなりました。
    今回のレースは自分の苦手なスタートがどちらも上手くいきまともにバトルをすることができました。その点はとてもよかったです。ただ、予選アタックでのミスやバトルでのアグレッシブさ等、まだまだ足りていないので最終戦のもてぎでポテンシャルを出し切れるようにします。

ドライバーズランキング

#29 鈴木 斗輝哉
順位:2位 / ポイント:189

#35 鈴木 恵武
順位:13位 / ポイント:23

#36 菊池 貴博
順位: 18位 / ポイント:5