FIA-F4 Race Report
2025.10.2
2025 FIA-F4選手権 第8戦・第9戦・第10戦/スポーツランド菅生
#29 鈴⽊⽃輝哉、今大会2勝!
Preview
気温の低下とともに秋の気配を感じられる宮城県のスポーツランド菅生。
下り坂の予報が伝えられながらも、木金のトレーニング走行ではドライタイヤでの走行に終始したものの、9月20日(土)のスポーツランドSUGOは朝から弱い雨模様で、予選はウェットコンディションでのアタ ックとなった。

Comments
#29 鈴木 斗輝哉
シーズン折り返しを迎えた菅生ラウンドですが、今回はテスト・フリープラクティス共にいい感触で望めており順調に進めている状態です。
今回のレースは3レース制となり、大量ポイントを獲得するチャンスでもあります。ランキングトップと差を詰めて3レースとも優勝出来るように自分の出来ることだけに集中して取り組みたいと思います。応援よろしくお願いします。

#35 鈴木 恵武
前回の鈴鹿ラウンドでは、予選の失敗が大きく響いてしまい、レースで良い結果を残すことができませんでした。また、タービュランスのある中でのバトルの面でも自分の弱さが出てしまい、順位を上げていくレースができませんでした。
しかし、前回の鈴鹿でタービュランスのある中でのバトルについては多くのことを学べたので、それを今回のレースに活かしていこうと思います。応援よろしくお願いいたします。

#36 菊池 貴博
今回は練習から調子が良くポイント、表彰台が狙えるポテンシャルがあると思っています。自分に出来ることを最大限に発揮して表彰台を目指したいと思います。
菅生はオーバーテイクが難しいサーキットなので、予選でしっかり上位を取れるよう、セットアップやドライビングを煮詰めていきます。また、雨絡みのレースになりそうなので柔軟に対応していけるように頑張ります。

第8戦・第9戦 公式予選 / 20分
2025年9月20日(土) / 天候:小雨 / 路面:ウェット
Result
第8戦 #29 鈴木 斗輝哉
予選順位:1位
ベストタイム:1’32.355
第8戦 #35 鈴木 恵武
予選順位:5位
ベストタイム:1’32.913
第8戦 #36 菊池 貴博
予選順位:2位
ベストタイム:1’32.788
第9戦 #29 鈴木 斗輝哉
予選順位:1位
ベストタイム:1’32.607
第9戦 #35 鈴木 恵武
予選順位:9位
ベストタイム:1’33.398
第9戦 #36 菊池 貴博
予選順位:2位
ベストタイム:1’32.886
- ※ 第10戦の予選順位は第8戦レースのベストラップが採用となる。
- < チャンピオンクラス29台 >


29台がエントリーしたチャンピオンクラスは、午前8時ちょうどにコースイン開始。
各車いっせいにレインタイヤを履いてコースへ出ていったが、気温16℃、路面温度20℃前後と肌寒いコンディションながらもこの時点でほとんど雨は止んでいる状況。セッション終盤のタイムアップが想定される中、各車序盤から積極的にタイヤに熱を入れていく。
中でも序盤からプッシュしていったのは鈴木斗輝哉。
上位陣の他の多くの車両が1分35秒台を刻む中、計測1周目から早くも1分34秒030をマークし、先に1分34秒599を記録していた他者をかわしてモニターのトップになる。計測 2 周目にはライバル車両がタイムを更新するが、鈴木斗輝哉のタイムに届かず。
計測3周目を迎え、再び鈴木斗輝哉が1分33秒472で首位になると、菊池も1分33秒560で2番手を記録。更に鈴木斗輝哉は1分32秒607へと一気にトップタイムを32秒台に押し上げる。
路面状況がさらに好転し始めた午前8時15分、菊池が1分32秒886で2番手に再浮上。終盤目まぐるしく2番手以降のオーダーが変わるも、鈴木斗輝哉のタイムを更新する者は現れず。
ファイナルラップに鈴木斗輝哉は1分32秒255へと自身のトップタイムを更新。他を突き放す格好でダブルポールポジションを獲得して見せた。
この結果、ベストタイム順となる第8戦では鈴木斗輝哉、菊池、佐藤、熊谷、鈴木恵武、白崎がトップ6に。 一方、セカンドベストタイム順となる第9戦では鈴木斗輝哉、菊池、佐藤、白崎、熊谷、迫がトップ6となった。
Comments
- #29 鈴木 斗輝哉
木曜日金曜日とか変わっていきなりの雨、トリッキーな予選になりそうな予感がしていましたが、自分のやるべき事を確実にこなせた予選だったと思います。位置取りやタイヤのピークなど、全てをうまく使うことができ恵のウェットでダブルポールを獲得できました。
タフな予選を制することが出来て嬉しいのと、決勝でも気を緩まずスタートを上手く決めて、大量ポイントを獲得したいと思っています。 - #35 鈴木 恵武
第8戦は5位、第9戦は9位となりました。
練習のドライの段階でもここまでの順位を取れたことはなかったので、ベストタイムに関しては悪くないアタックをすることができたと思います。
しかし、セカンドベストのタイムの周でミスをしてしまい、すごく勿体無いことをしてしまいました。頭を切り替えて、セカンドベストを出すために慎重に行くべきだったかも知れません。 しかしながら、レインに関しては良いペースを持っていると思うので、決勝では持っている力を出し切り表彰台を狙います。 - #36 菊池 貴博
昨日と打って変わって雨の予選となりました。天気予報では曇りだったので雨は正直想定外でした。
ですが、テストのデータなどを分析し、帳尻を合わせることが出来ました。 雨は正直自信がなかったのですがデータをしっかりチェックしたことが項を奏して2番手タイムを出すことができました。またセットアップも決まっていましたし、赤旗のタイミングも味方してくれたなど運にも恵まれました。
第8戦 決勝 / 17Lap or 30分
2025年9月20日(土) / 天候:曇り / 路面:ドライ
Result
#29 鈴木 斗輝哉
決勝順位:1位
ベストタイム:1’23.931
#35 鈴木 恵武
決勝順位:7位
ベストタイム:1’24.524
#36 菊池 貴博
決勝順位:10位
ベストタイム:1’24.932
- < 出走台数:46台(チャンピオンクラス 26台) >



雨が上がり、SUPER GTの公式練習が終わった午前11時50分、どんよりとした空の下でFIA‐F4選手権第8戦決勝がスタート時刻を迎えた。
しかし、グリッド上を含め、走行ライン以外の部分に黒く湿った部分が多く残っていたことから、セーフティーカー先導によるレーススタートが選択された。
セーフティーカーの背後でスタートを切っていった上位陣は、ポールポジションに鈴木斗輝哉、2番手に菊池貴博、5番手に鈴木恵武。セーフティーカーは2周目に消灯し、2周終了時3周目から本格的な戦いが始まった。
トップ鈴木はうまくリスタートを決めてトップキープも、2番手菊池は背後からの追随を許し1コーナーへ。ここで踏ん張りすぎたか、菊池は1コーナーでコースアウトを喫し、コース復帰も6番手に後退してしまう。
この3周目、2位に対して1. 7秒の差をつけて戻ってきた鈴木斗輝哉だったが、序盤からペースは2番手が上回り周回ごとにコンマ2秒ほどずつギャップが縮まっていく。
しかし、3番手を争う車両のペースはトップ2には届かず、次第に鈴木斗輝哉と2位のマッチレースの様相となっていった。
ところが13周目に他車のコースアウトにより、車両排除のため、セーフティーカーが導入されることとなり、各車間のギャップがリセット。最終盤のリスタートでの波乱が想定されたが、ダメージを受けた車両の回収はチェッカーまでに終了することはなく、結局セーフティーカー先導のままファイナルラップを迎え、そのままチェッカー。
結果的に鈴木斗輝哉が今季2勝目をポール・トゥ・ウインとなった。
Comments
- #29 鈴木 斗輝哉
SCスタートでのレース再開となりベストラップを出すことだけを意識して走りました。
普通に走っていれば抜かれることは無いですし、問題ないと思い自分のペースでベストを尽くして走行し、結果的にはもう一踏ん張りあれば3レース目がポールでしたが、単独で2番手タイムなので、レース3も上位からスタートできます。
前半と後半のペースが良く、中盤に攻められていましたが守りきれて一安心です。第9戦も気を緩まず頑張ります。 - #35 鈴木 恵武
第8戦の結果は7位となりました。
途中4位を走行する場面もあり表彰台も見えていたのですが、欲が出てしまいコースアウトをしたことにより順位を大きく落としてしまいました。
しかしながら、今までのレースでは見ることができなかった景色を見ることができたのは、今後の自分にとっての自信になりました。
第9戦は少し後方からのスタートですが、着実にオーバーテイクしていき表彰台を狙っていきます。 - #36 菊池 貴博
決勝10位、コースにウェットパッチがありグリッドスタートではなくSCスタートとなりました。スタートで前のマシンから離れてしまい、後ろのマシンにつけられてしまいました。
1コーナーでアウトから捲ろうとしましたが、ブレーキを我慢しすぎてコースアウトしてしましました。
5周目に馬の背でブレーキロックしてコースアウトし、11位までポジションを下げてしまいました。
2番手という好位置からスタートしたにもかかわらず自分のミスによって台無しにしてしまいました。次に向けてしっかり準備して同じことを繰り返さないようにします。
第9戦 決勝 / 17Lap or 30分
2025年9月20日(土) / 天候:曇り / 路面:ドライ
Result
#29 鈴木 斗輝哉
決勝順位:1位
ベストタイム:1’24.279
#35 鈴木 恵武
決勝順位:8位
ベストタイム:1’24.756
#36 菊池 貴博
決勝順位:27位
ベストタイム:1’24.457
- < 出走台数:46台(チャンピオンクラス 26台) >



SUPER GTの公式予選終了後、午後3時45分のコースインとなった第9戦決勝。雨の予報があったものの、なんとか持ち堪えてドライコンディションのままスタート進行が行われたが、一部グリッド上に朝降っていた雨水が染み出している箇所が複数あり、公平性を確保するため、第8戦に続いてこのレースもセーフティーカー先導によるスタートとなった。
オンタイムの午後4時ちょうどにセーフティーカーを先頭に各車がスタート、PPの鈴木斗輝哉、菊池貴博に続き各車スタートとなるが、セーフティーカーが消灯したのは2周目。このため、2周終了時3周目から本格的な戦いがスタートを迎えた。
ここではトップ鈴木斗輝哉がうまくトップをキープ。第8戦ではこのスタート直後の1コーナーでミスおかした菊池も後続を抑え 2 番手を守る。
5 周目を終えてトップの鈴木斗輝哉と2番手を争う菊池および後続とのギャップは3秒に拡大。菊池が後続を抑えている状態で、鈴木斗輝哉がマージンを稼ぐ状況となる。
しかし、菊池のスリップから抜け出たライバル車両が6周目の1コーナーで菊池のインを突いたが、ここで両者は接触してしまい、菊池はスピンを喫してポイント圏外へ後退。
1周ごとにコンマ3〜4秒もギャップを削り取っていく後続に対し、鈴木斗輝哉も応戦し、時折イーブンのラップタイムを刻むものの、ペースは明らかに鈴木斗輝哉のペースを上回っており、鈴木も必死のプッシュを続ける。
しかし、3秒以上あった2台の差は14周目には1.4秒に半減し、さらに15周目のレインボーコーナー立ち上がりでプッシュが祟ったか、鈴木斗輝哉はややワイドに縁石に乗ったためにバランスを崩してしまう。
なんとか体勢を立て直した鈴木斗輝哉だったが、これでさらに詰め寄られ、その差はコンマ5秒となってしまった。
しかし、そこからの2周を逃げ切った鈴木斗輝哉はトップでチェッカー。このSUGO大会で連勝を果たした。
Comments
- #29 鈴木 斗輝哉
序盤で離せるだけプッシュしましたが、中盤から後半ペースの落ちにかなり苦しみましたね、SCスタートだったので、2番手が蓋をしてくれて良かったですが、ラスト2周の大ミスでかなり後ろとの距離が縮まったので焦りましたが、冷静に判断して最後まで守りきれたので良かったです。
レース3は2番手からのスタートなので、スタートを上手く決めてレースをリードできるようにしたいと思います。 - #35 鈴木 恵武
第9戦の結果は8位となりました。
今回のレースではスタートを決め切ることが出来ず、序盤に失った順位を取り返すことが出来ないままレースを終えてしまいました。ですが、ポジティブな面もあり、2年目の選手を後ろに従えて長時間走り続けられたことは、自分としての成長を感じることが出来ました。
まだ細かいミスなどが目立ちますが、確実にドライバーとしては安定感が増してきているので、この勢いのまま更に力強い選手になるために努力をしていきます。第10戦も応援のほどよろしくお願いいたします。 - #36 菊池 貴博
決勝27位、先程と同じくSCスタートでした。
スタートは良くはなかったですが後ろの選手を抑えて1コーナーに入れました。その後はペースが悪く前の選手に離され、後ろの選手につかれる展開でした。
6周目の1コーナーで後ろの選手と接触しスピン、最後尾まで下がってしまいました。本当に自分の不甲斐なさに腹が立ちます。期待して下さった方やメカニックの方に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
第10戦のグリッドは、第8戦ベストラップ順位となり、後方からのスタートになってしまいますが、余計な緊張感を背負うことなく、冷静にレースを進めて順位をどこまで上げることが出来るかチャレンジしたいと思います。
第10戦 決勝 / 17Lap or 30分
2025年9月21日(日) / 天候:晴れ / 路面:ドライ
Result
#29 鈴木 斗輝哉
決勝順位:2位
ベストタイム:1’24.249
#35 鈴木 恵武
決勝順位:8位
ベストタイム:1’24.974
#36 菊池 貴博
決勝順位:24位
ベストタイム:1’25.568
- ※ 第10戦のスターティンググリッドは第8戦でのベストタイムが適応となるため、そのタイムを記載。
- < 出走台数:46台(チャンピオンクラス 26台) >



前夜に再び雨が降ったことで、黒く湿ったウェットパッチが所々に残る微妙なコンディションとなった9月21日(日)のFIA-F4選手権第10戦。
しかしながらライン上は乾いており、午前9時のコースインでは全車がドライタイヤを装着してダミーグリッドへ向かったが、一部イン側グリッド上にウェットパッチが多く残る状況に、公平性の観点より昨日同様にセーフティーカー先導によるスタートが選択された。TGR-DCチームの、スタンディングスタートからのダッシュでトップに立ち、逃げを打ちたいという目論見に対しては辛口な情勢となってしまった。
午前9時15分、セーフティーカー先導で1周目がスタートとなり、昨日同様に2周目にセーフティーカーが消灯。本格的なレーススタートは2周終了時3周目からとなった。
昨日の2戦とは逆に2位をキープしながらチャンスを窺う鈴木斗輝哉だったが、1周コンマ2秒ほどずつ引き離されて行ってしまう。首位争いの後方ではコンマ数秒差の攻防が随所で展開されていたが、大きな順位変動のないまま周回が進んでいく。
ところが、 10周目のバックストレッチエンドで9-10番手の攻防車両が接触。この2台がコース上に立ち往生したため後続が回避行動を余儀なくされ、車両を回収するため、11周目にセーフティーカーが導入されることとなり、そこまでに2秒以上にリードを拡大していた首位車両はマージンをリセットされてしまう。
鈴木斗輝哉にとっては千載一遇のチャンスであったが再スタートでの逆転は叶わず、最終的に2位でフィニッシュを迎えた。今大会2勝&2位一回と存在感を示した。
Comments
- #29 鈴木 斗輝哉
SCスタートでチャンスが少ないレースでしたが、その中でもレース中のミスが少なく前回よりもドライビング的に成長することが出来たレースでしたね。
ペース的にはトップには劣りましたが、相手との差が明確にわかり車的にも良し悪しのキャラクターがわかってきたので、次戦に向けてまだまだ改善して精進するのみです!
やるべき事をこなせたレースなので悔いはないですし、結果にも満足しております。沢山の応援ありがとうございました。 - #35 鈴木 恵武
第10戦の結果は8位となりました。
今回のレースの課題として、ミスを犯さないということを念頭に置きレースをしました。その成果もあり、安定した順位とタイムで走行することができ、自分のポジションを守ることが出来ました。
しかし、もっと前に行こうとするとまだまだレースペースが足りないので、もっと高いレベルで安定した走行ができるドライビングスキルを身につけていきたいと思います。
リザルトとしては段々と良くなってきているので、この流れを切らずにオートポリスでは表彰台を狙っていきます。今大会を様々な面でのサポートありがとうございました。次戦もよろしくお願いいたします。 - #36 菊池 貴博
24位、昨日と変わり、追い上げのレースとなりました。落ち着いてポジションを上げて帰ってくることを目標にして走行しました。
昨日に引き続きSCスタートとなりました。スタートしポジションを上げようと沢山トライしましたがタービュランスに苦しみ、あまりポジションを上げることが出来ませんでした。
21番手走行中馬の背でのクラッシュによりSCとなりました。SC再開で前のマシンに近づきすぎてアンダーを出してしまい後ろの選手に抜かれ、ヘアピンでも2台に先行を許してしまいました。その後も順位を上げることが出来ずにチェッカーとなりました。
今回のレースは予選の順位を結果に繋げることができず、もったいない、もったいなさすぎるレ ースでした。これは自分の精神面の弱さ、自信のなさが原因だと考えています。 残りあと4戦でドライビングだけでなくメンタルも成長できるよう、自分できることを全力で取り組みます。
ドライバーズランキング
#29 鈴木 斗輝哉
順位:2位 / ポイント:152
#35 鈴木 恵武
順位:13位 / ポイント:22
#36 菊池 貴博
順位: 22位 / ポイント:2