TOM'S SPIRIT

TOM'S SPIRIT

FIA-F4 Race Report

2025.5.22

2025 FIA-F4選手権 第1戦・第2戦・第3戦/富士スピードウェイ

第1戦決勝で、#29斗輝哉が初優勝を達成!

Preview

シリーズ創設以来、次々と若き才能たちを輩出し続けるFIA-F4選手権シリーズは、2024年からより安全性の高められた「第2世代(Gen 2)車両」へと車両を“世代交代”し、新たなスタートを切ったが、そのカテゴリーが持つ存在価値は変わることなく、2025年も「モータースポーツの甲子園」としての役割を担っていくこととなる。

第1戦・第2戦 公式予選 / 20分

2025年5月3日(土) / 天候:晴れ / 路面:ドライ / 気温:15.7℃ / 路温:18.8℃

Result

第1戦 #29 鈴木 斗輝哉
予選順位:4位
ベストタイム:1’46.321

第1戦 #35 鈴木 恵武
予選順位:9位
ベストタイム:1’46.666

第1戦 #36 菊池 貴博
予選順位:25位
ベストタイム:1’47.305

第2戦 #29 鈴木 斗輝哉
予選順位:3位
ベストタイム:1’46.330

第2戦 #35 鈴木 恵武
予選順位:8位
ベストタイム:1’46.730

第2戦 #36 菊池 貴博
予選順位:28位
ベストタイム:1’47.709

  • ※ 第2戦の予選順位は各社の2nd ベストタイムが採用となる。
    ※ 第3戦のスターティンググリッドは第1戦のベストラップを採用。
  • < チャンピオンクラス30台 → 28グリッド(予選落ち2台) >

Gen.2 車両導入2年目のシーズン開幕となった、2025年の FIA-F4 選手権は、前日の雨や強風など嘘のように晴れ渡った5月3日、午前7時45分から公式予選を迎えた。
快晴となったとはいえ、前日の悪天候の影響でコース上にところどころ黒いウェットパッチが残る中、公式予選が 20 分間でスタート。

Comments
  • #29 鈴木 斗輝哉
    今回の予選では、練習の段階で車のバランスも良くタイムも出ており、うまくスリップを使ったらトップタイムが狙える速さは有ると思っていましたので、場所取りに気をつけながらアタックしましたが、路面の温度に対してマシンのバランスを合わせられず。
    ベストタイムが4位、セカンドベストが3位という結果になりました。
  • #35 鈴木 恵武
    今回の予選では、最後にタイムを出すことに照準を合わせて走っていました。
    ラスト5分で他車を前に行かせ、スリップストリームを使ってタイムを出そうとトライしましたが、上手くまとめられずに、タイムを伸ばすことが出来ず、結果としてはベストタイムが9位、セカンドベストが8位となりました。
  • #36 菊池 貴博
    今回の予選は、スリップストリームを使おうと思い、集団の中でアタックをしました。
    しかし、ポジション調整やタイヤの温度などを考えすぎてミスを連発してしまい、予選落ちギリギリの順位になってしまいました。。

第1戦 決勝 / 14Lap or 30min

2025年5月3日(土) / 天候:晴れ / 路面:ドライ / 気温:22℃ / 路温:36.2℃

Result

#29 鈴木 斗輝哉
決勝順位:1位
ベストタイム:1’46.570

#35 鈴木 恵武
決勝順位:9位
ベストタイム:1’47.382

#36 菊池 貴博
決勝順位:DNF
ベストタイム:1’47.951

  • < 出走台数:45台(チャンピオンクラス 28台) >

GWとはいえかなりの日差しが照り付ける中、ピットウォークに先立つ午後零時15分にフォーメーションラップがスタートしたFIA-F4選手権開幕戦。予選落ちも発生する中、フルグリッド45台がこの初戦に挑むこととなった。
午後零時19分に レッドシグナルが消灯すると、なんとフロントロウの2台がともにスタートに失敗し、2 列目4位からのスタートとなった#29斗輝哉がトップに浮上。上位陣はコンマ数秒差の接近戦で、余談を許さない状況。
5周目の13コーナーでスピンを喫した#36菊池に後続車両が接触しリタイヤ。パーツがコース上に散らばった為、6週目にセーフティーカーが導入されることとなった。
セーフティーカーが出る前、6周目の1コーナーではスリップストリームを活かして斗輝哉をパスした#28 梅垣がトップを奪取しており、このセーフティーカー先導は#28梅垣、#29斗輝哉の順番。
このセーフティーカーは8周終了時にピットインし、9周目からリスタート。翌10周目、仕切り直しとなった首位攻防戦では#29斗輝哉が再度逆転して首位に立つ。 その後方では別車両で接触のあった影響により1コーナーで立ち往生する車両があり、12周目に2度目のセーフティーカーが導入となり、結局このセーフティーカーはファイナルラップとなる14周目の最終コーナーを立ち上がってピットに入るも、隊列は追い越し禁止状態のままチ ェッカーを迎え、#29斗輝哉が初優勝を達成。

Comments
  • #29 鈴木 斗輝哉
    決勝では、スタートで順位を上げたらチャンスはあると思いクラッチミートがうまく行ってトップに立つことが出来ました。
    そこからは自分のペースで2番手のドライバーを引き離す展開に持ち込めたのですが、途中でコース場に落下物(他車フロントウイング)を踏んだことによりペ ースダウンし、2番手に落ちたところでセーフティーカー。そのリスタートを狙い、うまく合わせることが出来て、トップに浮上し、その後の後半のペースがよく順調に周回を重ねていきましたが、再度1コーナーのアクシデントがあり、セーフティーカーのままチャッカーを受けました。 新体制で望んだ開幕戦、優勝することが出来、流れを作ることが出来てよかったです。次戦でも優勝目指してがんばります。
  • #35 鈴木 恵武
    このレースでの目的は、しっかりと完走して第2、第3戦に活かせるものを持ち帰ることでした。
    途中少し接触してしまった場面もありましたが、しっかりと完走をし、バトルを経験することが出来たところは良かったと思います。 ただ、まだオーバーテイクの場面における未熟さが残 っているので、しっかりとそこを改善していきたいです。
  • #36 菊池 貴博
    スタートは良い蹴り出しでポジションを上げることができました。
    その後も着実に順位を上げていきましたが、5周目の13コーナーで単独スピンを喫して後方のドライバーと接触してしまいました。
    このアクシデントで相手選手は第2、第3戦を欠場することになったので申し訳ない気持ちでいっぱいで、そして自分のマシンを直してくれたメカニックの方達に感謝をしたいです。

第2戦 決勝 / 14Lap or 30min

2025年5月4日(日) / 天候:曇り / 路面:ドライ / 気温:22℃ / 路温:22.9℃

Result

#29 鈴木 斗輝哉
決勝順位:3位
ベストタイム:1’45.910

#35 鈴木 恵武
決勝順位:7位
ベストタイム:1’46.184

#36 菊池 貴博
決勝順位:15位
ベストタイム:1’47.109

  • < 出走台数:45台(チャンピオンクラス 28台) >

前日よりもやや雲が多くなったものの、引き続きドライコンディションとなったこの日に第2戦と第3戦が予定されており、まずは第2戦が午前7時55分と早朝にフォーメーションラップがスタート、午前8 時にレッドシグナルが消えてスタートとなった。
前日開催の予選におけるセカンドベストタイムによって決まったスターティンググリッドは、#29斗輝哉が3位、#35恵武が8位、#36菊池は 28 位。
第1戦でスタートを失敗した最前列の2台だったが、第2戦では失敗せず、#29斗輝哉は3位で続く。
上位陣が1コーナーをクリアした背後でまたしても複数のアクシデントが発生し、停止車両が発生したため早々にセーフティーカーが導入され、6周終了時にピットイン、レースは7周目から再開するも、なかなか#29 斗輝哉が仕掛けるには至らず。そのまま3位でフィニッシュを迎えた。
#35恵武、#36菊池も混戦のなか完走を果たした。

Comments
  • #29 鈴木 斗輝哉
    第1戦でのレースペースの良さから車は変えずに臨みました。スタートで順位を上げるのが鍵だと思い、狙っておりましたが、順位を上げるところまでは行きませんでした。
    前半のタイヤが冷えている時のペースが良くなく防戦する形も時々あり、2番手のマシンについて行くのに精一杯でした。 途中セーフティーカーなどが入り、セーフティーカー明けのチャンスを狙っていましたが、セクター3の全体的なトラクションが薄く、スリップに付く距離に入らず、後半戦になっても追い付いて、離れての繰り返しが続き、仕掛けられないまま3位でチェッカーとなりました。
  • #35 鈴木 恵武
    課題であったスタートを上手く切ることができ、1台をパスすることが出来ました。 中盤ペースが上がらず前の車両に離されてしまいましたが、前のバトルに乗じて追いつくことができ、そのままオーバーテイクを出来たことは良かったと思います。しかしまだレースペースが遅いので、自分の運転の仕方などを振り返り改善していきたいです。
  • #36 菊池 貴博
    スタートの蹴り出しでポジションを上げることが出来、その後のペースも悪くなく、数台をオーバーテイクすることが出来ました。そして、前方のアクシデントの影響もあり、15位まで順位をあげることが出来ました。
    第1戦の状況と比較して、今回はアクシデントにも巻き込まれず、結果に結びついた事で少し安心しました。

第3戦 決勝 / 14Lap or 30min

2025年5月4日(日) / 天候:曇り / 路面:ドライ / 気温:20.4℃ / 路温:29.2℃

Result

#29 鈴木 斗輝哉
決勝順位:3位
ベストタイム:1’52.601

#35 鈴木 恵武
決勝順位:11位
ベストタイム:1’55.668

#36 菊池 貴博
決勝順位:15位
ベストタイム:1’58.015

  • < 出走台数:44台(チャンピオンクラス 27台) >

朝の第2戦決勝よりもさらに雲が増えたか、やや薄曇りとなる中、午前10時55分とオンタイムでのフォーメーションラップスタートとなった第3戦決勝。フォーメーションラップを終え、迎えたスタートは午前10時59分。
第1戦でのベストラップ順に配されたグリッドにおいては、#29斗輝哉は4番手、#35恵武が16番手、#36菊池が22 番手となった。
レッドシグナルが消えるとフロントロウの2台につづき、#29斗輝哉は4番手で1コーナーをクリア。
いくつかオープニングラップの位置取り争いの後、1周目を終えるころ、最終コーナー立ち上がりで1台クラッシュ発生。さらに 2 周目コカコーラコーナーの立ち上がりでも複数のアクシデントが発生してしまい、セーフティーカーが導入となる。
セーフティーカーランは6周終了時まで続けられ、7周目からリスタートするも、中段でまたしても2台が絡み1コーナーで立ち往生し、再度セーフティーカーが導入となった。
セーフティーカー中の10周目のダンロップコーナーにおいてトップ走行車両(ドライブシャフト)と6番手車両(燃料系)のトラブルでストップしてしまう。 これに伴い#29斗輝哉は3位となるが、セーフティーカーランが続く中、レース最大時間の 30分が経過し、リスタートが無いままフィニッシュを迎えた。

Comments
  • #29 鈴木 斗輝哉
    4番手スタートからの位置で、マシンを「セクター3より」のセットにして戦いました。
    第2戦とは路温も気温も異なり、マシンの方向性にも苦戦しましたが、レースをしてみれば9割がセーフティーカーのレースとなり4番手から順位を上げるレース展開へと持って行くのは厳しかったですが、ラスト2周のセーフティーカーで先頭車両がトラブルによりストップした事で3番手に順位を上げ、そのままの状態でチェッカーとなりました。第2戦・第3戦と不完全燃焼で終わってしまいました。 次戦の大会までに3ヶ月あるので、今回遅かった要因を改善して万全の準備で望めるようにします。ありがとうございました。
  • #35 鈴木 恵武
    絶対にポイント圏内まで上がるという強い気持ちを持って臨みましたが、セーフティーカーが長い時間入ってしまい、思うようにレースができませんでした。 これもレースなので、第1戦で良いタイム(ベストラップ=第3戦のスターティンググリッド)を残せなかった自分が100%悪いと思います。とはいえ、オーバーテイクやペースなどポジティブに捉えられるシーンもあったので、そこは自信に変え、次回のレースに繋げられたらと思います。
  • #36 菊池 貴博
    スタートでホイルスピンをしてしまい、順位をおとしてしまいましたが、冷静にポジション取りをして順位を回復することが出来ました。その後すぐにセーフティーカーが出てしまいました。セーフティーカー明け、前の選手の加速に遅れてしまい、前と間隔が空いてしまいました。
    そして1コーナーで接触があり、再度セーフティーカーランになり、そのままレース終了となりました。最終結果は15 位でした。
    今回の富士ラウンドで初のF4レースを経験することが出来、レースのフォーマットや空気感を理解できました。 次は何位を目指す、と言うより、焦らずに一歩一歩着実に成長できるように頑張ります。

ドライバーズランキング

#29 鈴木 斗輝哉
順位:1位 / ポイント:55

#35 鈴木 恵武
順位:11位 / ポイント:8

#36 菊池 貴博
順位: – / ポイント:0