TOM'S SPIRIT

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FIA-F4 Race Report

2024.10.10

2024 FIA-F4選手権 第9戦・第10戦/スポーツランドSUGO

第9戦決勝、#35佐野が逃げ切ってポール・トゥ・ウインで2勝目をマーク!

Preview

8月に鈴鹿サーキットで予定されていた第7、8戦が台風の影響に伴い12月の開催と変更になってしまったため、期せずして約1.5カ月のインターバルをおいて迎えたFIA-F4選手権の第9、10戦のレースウィークが開幕。
残暑の日射しから一転し、殆どが雨天でのレースウィークとなった。

Comments
  • #35 佐野 雄城

    今週末は昨年表彰台にも登っている「スポーツランド SUGO」が舞台となっています。
    前回大会に予定されていた鈴鹿大会が延期となった為、久しぶりのFIA-F4となりました。
    この期間の間に色々と準備する事ができましたし、テストの段階から調子も悪くないのでレースでは力を出し切って優勝出来るように頑張ります!
  • #36 卜部 和久
    いつも応援ありがとうございます。
    第9戦、第10戦のレースに向けて、長い期間が空いたのでテスト走行や運転に対して考える時間が沢山あったことを嬉しく思います。
    去年優勝したサーキットで思い入れと自信のあるスポーツランド菅生で思いっきり攻めて、いいリザルトを残せるように精一杯頑張ります。
    引き続き応援よろしくお願いいたします。

第9戦・第10戦 公式予選 / 20分

2024年9月21日(土) / 天候:雨 / 路面:ウェット / 気温:16℃ / 路温:19℃

Result
  • 第9戦 #35 佐野 雄城
    予選順位:1位
    ベストタイム:1’42.135
  • 第9戦 #36 卜部 和久
    予選順位:5位
    ベストタイム:1’43.197
  • 第10戦 #35 佐野 雄城
    予選順位:1位
    ベストタイム:1’42.433
  • 第10戦 #36 卜部 和久
    予選順位:3位
    ベストタイム:1’43.266
  • < 出走台数:34台(チャンピオンクラス19台) >

土曜の菅生も朝から完全なウェットコンディションとなり、午前8時からの公式予選は、セッション開始直後は雨も小康状態で、オンタイムで各車コースイン。
雨量の変化や赤旗などを想定し、各車早々にタイムを出すべくアタックを敢行。計測2周目にはライバルが1分43秒674にペースアップしたが、直後に佐野雄城が1分42秒433をマークし首位に立つと、チームメイトの卜部和久も1分43秒266で2番手に続く。
計測3周目を迎え、佐野は同じく3周目に1分42分135へタイムアップ。このあたりから、やや雨量が増え始める。
この直後に4コーナーでスピンアウトしグラベルストップした車両があり、セッションは午前8時09分に赤旗中断となってしまうが、この時点では雨量が増えてきていたために、マシンが回収されたあともセッションはこのまま赤旗終了となり、早めの仕掛けが奏功した佐野雄城が第9戦、第10戦ともにポールポジションを獲得。
卜部は第9戦では5番手、第10戦では3番手となった。

第9戦 決勝 / 17Lap or 30min

2024年9月21日(土) / 天候:雨 / 路面:ウェット / 気温:16℃ / 路温:20℃

Result
  • #35 佐野 雄城
    決勝順位:1位
    ベストタイム:1’43.410
  • #36 卜部 和久
    決勝順位:4位
    ベストタイム:1’44.298
  • < 出走台数:34台(チャンピオンクラス 19台) >

FIA-F4選手権第9戦の決勝スタート時点でも、相変わらず雨が降り続いていたが、オンタイムでスタート進行スケジュールが進められた結果、午後0時10分、第9戦決勝はオンタイムでスタートを迎えた。
ヘビーウェットという状況から、決勝はセーフティーカー先導によるスタートとなり、イエローのセーフティーカーを上位陣から、隊列のままレースをスタートしていった。
セーフティーカーランは4周終了時まで続けられ、本格的なスタートは5周目から。トップの佐野は首位をキープし、これに各社続くも、4コーナーで他車のスピンがあり、4番手に卜部がつける。
7周目に入ったトップの佐野が4コーナーで僅かにオーバーランを喫し、2番手に肉薄され、シケインにかけて並走したが、佐野がトップを死守する。
この周のSPコーナーでインディペンデントクラス車両がスピンアウトしグラベルにスタック嵌り、車両回収のために再びセーフティーカーが導入されることになった。このセーフティーカーランの間にレースは残り10 分を切り、本来の17周は消化できる見込みはなくなったことで30分の時間レースとなることが明らかとなった。
セーフティーカーは10周終了時にピットへ戻り、レースは11周目にリスタートとなった。
ここでトップ4のポジション変動は無く、この11周目もトップ3は接近戦を演じるものの、ギリギリのタイミングで12周目に突入する直前で最大レース時間の30分が経過したことで、11周目がファイナルラップとなり、佐野が逃げ切ってポール・トゥ・ウインで2勝目をマーク。卜部は 4 位でレースを終えた。

第10戦 決勝 / 17Lap or 30min

2024年9月22日(日) / 天候:雨 / 路面:ウェット / 気温:17℃ / 路温:19℃

Result
  • #35 佐野 雄城
    決勝順位:1位
    ベストタイム:-
  • #36 卜部 和久
    決勝順位:3位
    ベストタイム:-
  • < 出走台数:19台(チャンピオンクラスのみ) >

第10戦は当初からインディペントクラスとチャンピオンクラスが別箇にレース開催となることとなっており、ヘビーウェットの中、午前9時15分にフォーメーションが開始される予定であった、9月22日日曜の第10戦チャンピオンクラス決勝。
しかし、3周で赤旗終了となったインディペンデントクラス決勝を終えてからも、なかなか雨量は落ち着かず、チャンピオンクラス決勝のコースインは20分間ディレイされ、午前9時20分にとなった。
グリッドでも雨は続いたが、なんとか20分遅れの午前9時35分に前戦同様にやはりセーフティーカー先導によるレーススタートとなった。
第9戦に続きポールポジションからスタートとなる佐野雄城を先頭に、卜部和久は3位のポジションで、セーフティーカーに続いてグリッドを離れたものの、スタート直後から雨量はさらに激しさを増してしまう。
セーフティーカー先導の隊列は1周を終え、2周目に突入も雨は激しさを増すばかりとなり、この週末一番の降雨量となったことから、止む無くタワーから赤旗が提示されることになり、セーフティーカーに続いて全車がピットレーンに並んで再開を待つこととなった。
しかし雨量は落ち着きを見せることはなく、レース再開は叶わずにそのまま赤旗終了という発表がなされた。
この結果、正式結果としては1周巻き戻しとなり1周終了時の順位となり、残念ながら2周を完了していないためレースは不成立となり、選手権ポイントは付与されないという形となった。
レース後も暫定表彰は行われたが、残念ながらレースは不成立でポイント授与もないという結果となった。

Comments
  • #35 佐野 雄城
    <予選
    今回の予選は WET コンディションでのアタックになりました。
    グリップ感も低いので、まとめるのが難しい状況でしたがセカンドベストを含める2周のタイムを出すことが出来ました。
    結果的に両戦のポールポジションを獲得することが出来たので、これ以上ない結果を出すことが出来ました。
    <第9戦 決勝>
    フォーミュラカテゴリーにステップアップしてから初のウェットコンディションでのレースになりました。
    セーフィティカー先導でのスタートでしたが、しっかりとリスタートを決めて開幕戦ぶりの優勝をする事が出来ました!本当に嬉しかったです。
    ただ、レース中のミスもあり、内容的には改善点がありました。そこを第10戦に向けて改善して、優勝出来るようにしたいと考えていました。
    <第10戦 決勝>
    第9戦でレース内容に課題が残ったので、そこを改善して後ろを引き離して優勝したいと考えていましたが、レースはセーフィティカースタートのまま赤旗中断で終了となりました。また、規定周回数に達していなかった為、レース不成立となりました。
    レースをしたい気持ちもありましたが、雨量やコースコンディションを考えるとレース続行は難しい状況でした。 次戦はオートポリスでの開催になります。個人的には好きなサーキットになるので、しっかりと準備して優勝出来るように頑張ります。
  • #36 卜部 和久
    <予選>
    まずクリアなアタックをできることを目標としました。
    序盤クリアなラップを刻むことが出来て自分のベストに近いタイムを出すことが出来ました。
    今シーズン毎戦予選で沈んでしまっていたので、5位と3位を取れたことはとてもポジティブです。
    <第9戦 決勝>
    スタート後、前車両が4コーナーで少し行き過ぎたところを抜いて4番手に上がりました。
    トップ3についていけるペースは無く、4位独走という展開になりました。
    セーフィティカー後のリスタートは1回目は決まりましたが、 2回目は失敗したのでそこは改善していきたいです。
    <第10戦 決勝>
    ウォームアップを行い20分ディレイしている中でもメンタルや気持ちを切らさずにレースに挑めました。
    セーフィティカー先導中の2周目に雨量がさらに増えて赤旗終了となりました。
    2周を完了していなかったので不成立となり、幻の表彰台となってしまいましたが、予選で上位を獲得できたのはポジティブだったのでこの調子を崩さずにオートポリス大会に向かいます!
    今年はドライのパフォーマンスが低いのでそこを重点的に改善していきたいです。

ポイントランキング

  • #35 佐野 雄城
    順位:5位 / ポイント:65
  • #36 卜部 和久
    順位:10位 / ポイント:27