TOM'S SPIRIT

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FIA-F4 Race Report

2024.8.28

2024 FIA-F4選手権 第5戦・第6戦/富士スピードウェイ

第6戦決勝、#35佐野、予選順位よりも3ポジションアップの7位でレースを終える

Preview

約2カ月のインターバルをおいて迎えたFIA-F4選手権の今季第3大会、第5戦・第6戦のレースウィークが開幕。
真夏の鋭い日差しが注ぐなか、レースウィークを通じてドライコンディションでの開催となった。

  • #35 佐野 雄城

    今大会は開幕戦で優勝しているコースでもある、「富士スピードウェイ」が会場になっています。レースウィーク前から楽しみにしていました。
    ここでもう一度良い流れに戻す為にも、走る時はもちろんですが、降りている時から常に集中してやっていきます。
  • #36 卜部 和久
    いつも応援ありがとうございます。
    第5戦、第6戦のレースに向けて、長い期間が空いたのでテスト走行や運転に対すて考える時間が沢山あったことを嬉しく思います。
    過去のレースで得た経験と反省点を活かし、より一層のパフォーマンス向上を目指します。特にスタートダッシュ、スタート後の位置取りを冷静かつアグレッシブにすることを目標としています。

第5戦・第6戦 公式予選 / 20分

2024年8月3日(土) / 天候:晴れ・ドライ / 気温:29℃ / 路温:42℃

Result
  • 第5戦 #35 佐野 雄城
    予選順位:10位
    ベストタイム:1’46.531
  • 第5戦 #36 卜部 和久
    予選順位:16位
    ベストタイム:1’47.273
  • 第6戦 #35 佐野 雄城
    予選順位:10位
    ベストタイム:1’46.624
  • 第6戦 #36 卜部 和久
    予選順位:15位
    ベストタイム:1’47.306
  • < 出走台数:37台(チャンピオンクラス20台) >

20台が出走したチャンピオンクラスの公式予選は、いつも通り20分間での攻防となったが、早めにアタックを行った1台を除き、各車序盤はゆっくり時間を使ってタイヤに熱を入れて行く展開。午前7時55分あたりから徐々に他のドライバーたちが冒頭に刻んでいた1分47秒台のタイムに追いつき、徐々にモニターのトップを塗り替えていく。
各車、午前8時05分のチェッカーまで精力的なアタックを続けたが、46秒台前半のタイムにとどまり、ポールポジション車両のみが唯一の45秒台を記録した。ポールポジションから0.5秒の中に9台が入り乱れる混戦となった。
一方、セカンドベストタイムで決まる第6戦の予選では、佐野が予選10位、卜部が15位となり、そのままスターティンググリッドとなった。

第5戦 決勝 / 14Lap or 30min

2024年8月3日(土) / 天候:晴れ・ドライ / 気温:32℃ / 路温:45℃

Result
  • #35 佐野 雄城
    決勝順位:10位
    ベストタイム:1’47.546
  • #36 卜部 和久
    決勝順位:20位
    ベストタイム:1’48.021
  • < 出走台数:37台(チャンピオンクラス 20台) >

真夏の厳しい日差しが照りつける富士スピードウェイ。8月3日0時15分、オンタイムでフォーメーションラップがスタートしたFIA-F4選手権第5戦決勝は、チャンピオンクラス20台、インディペンデントクラス17台、計37台が出走しての14周での戦いとなった。
上位陣はポールシッターから揃ってまずまずの動きだし、1周目は順位変動など有りつつも、大きな混乱なくレースは進行。上位陣は膠着状態のまま中盤戦に入る中、4~8番手争いが激化し、これはファイナルラップまで続く。
佐野・卜部はストレートスピードでの伸びが無い状況から精彩を欠き、佐野は結局順位変動がないまま14周のレースはチェッカーを迎えることになり、卜部も接戦のなかで最終週に後続車両から追突を受け、車両はその場にストップ。チェッカーを受けることは叶わなかったが完走扱いとなった。
この追突による影響は大きく、車両後端のクラッシャブルストラクチャーが破損せずに、トランスミッションケース本体が破損に至らしめられ、翌日開催の第6戦までにメカニックはリカバリーする大きな作業となった。

第6戦 決勝 / 14Lap or 30min

2024年8月4日(日) / 天候:曇り・ドライ / 気温:30℃ / 路温:41℃

Result
  • #35 佐野 雄城
    決勝順位:7位
    ベストタイム:1’47.221
  • #36 卜部 和久
    決勝順位:リタイヤ
    ベストタイム:-
  • < 出走台数:36台(チャンピオンクラス 20台) >

午前8時40分というフォーメーションラップの開始時間ながら、ぐんぐんと気温が上昇する中で迎えた8月4日、日曜の第6戦決勝。1周のフォーメーションラップののち、午前8時43分にレッドシグナルが消灯、各車一斉にスタートとなった。
第5戦とは変わってコースアウトを含む激しい攻防戦の中、ダンロップコーナーで中団グループの密集の中で卜部和久に他車が追突する形となり、両者がダンロップコーナーの中でストップ。
卜部のマシンに他車のが乗り上げる形となってしまったほか、このアクシデントを避けようとした更に別車両がスピン、さらにインディペンデントクラスでも追突が発生するなど、ニ次災害的にダンロップコーナーでは複数のアクシデントが発生。このため、2レースぶりのセーフティーカーがオープニングラップに導入されることとなった。
車両回収を終えセーフティーカーが消灯したのは5周目。レースは6周目からリスタートを迎えた。7周目、トップ以下、8番手までコンマ数秒差の接近戦となる。 混戦のなかで奮闘する佐野も他車との接触に伴い、フロントウイングが脱落しそうな状況で走行を続け、また混戦に端を達した他車へのペナルティなどもあり、予選順位よりも3ポジションアップの7位でレースを終えた。

Comments
  • #35 佐野 雄城
    <予選
    今回の予選では、スリップストリームを上手く使う事が出来ませんでした。元々は使いたいと考えながらポジション取りをしましたが上手く行きませんでした。
    その点は次戦の鈴鹿へ向けて修正が必要な点になります。 ただ、前回の鈴鹿大会で課題だったタイヤの温め方については今回の富士大会の予選ではピークグリップに向けて合わせ込むことが出来たと思います。
    <第5戦 決勝>
    決勝では、序盤で攻めてポジションを上げたいと考えていましたがなかなか上げることが出来ずにバトルに飲み込まれてしまいました。
    第6戦では、バトルの攻めるポイント・引くポイントをより見極めて効率よくポジションをあげて行けるように頑張ります。
    <第6戦 決勝>
    第6戦 決勝では、第5戦で課題だったスタートからのバトルや展開、課題だった引く所・行く所の見極めなども上手く出来たので内容的には良かったと思います。ただ、序盤の段階のトラブルでフロントウイングが脱落してしまい何とかゴールする事は出来ましたが、ペースが上がらず苦しい展開でした。
    その中でも7位でポイントを積み重ねることが出来たのはシーズンを考えると大事だと思います。
    次戦の鈴鹿まで1ヶ月と短い期間にはなりますが、今の自分に何が足りないのかを考えながら行動して少しでも前進して行けるように頑張ります。
  • #36 卜部 和久
    <予選>
    予選は位置取りもアタックのタイミングも上手く行きましたが、ドライビングを合わせ切ることが出来ずセッティングも思い描いていた方向と真逆に行ってしまい沈んでしまいました。
    今年の予選では下位に沈んでしまいがちなのでドライビングとセッティングの合わせこみを改めて見直して行きます。
    <第5戦 決勝>
    1周目から4ポジション上げ着々と前車をオーバーテイクしていき、一時は9位を走行していたのですが、最終ラップでリタイヤとなり非常に残念な結果となりました。
    チーム全員が全力を尽くし、レースを通して良いパフォーマンスを出すことに尽力して下さった事に感謝しています。次のレースに向けて、今回の教訓を活かし、さらなる準備と改善を行っていきたいと思います。
    スポンサーを初め、チームスタッフや応援して下さってる皆様にはご心配をおかけしましたが、引き続きご声援をよろしくお願いいたします。
    <第6戦 決勝>
    レースに向けてチームと多くの時間と努力を費やしてきましたが、1周目で終わってしまうなんて本当に残念です。自分の走りを見せるチャンスが奪われ、チームやスポンサー様にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。
    ただ、ポジティブな面もあり2レースとも得意なスタートを決めることができたし、これもレースの一部であり、次回に向けてさらに強くなるための経験と捉えています。
    応援してくださった皆さんに感謝し、次のレースでは必ず結果を出せるように頑張ります。

ポイントランキング

  • #35 佐野 雄城
    順位:6位 / ポイント:40
  • #36 卜部 和久
    順位:12位 / ポイント:15