TOM'S SPIRIT

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FIA-F4 Race Report

2024.12.18

2024 FIA-F4選手権 第11戦・第13戦・第14戦/モビリティリゾートもてぎ

第14戦決勝、土壇場で#35佐野が3番手をもぎ取る!

Preview

悪天候の影響からAP大会で中止となった第11戦が急遽盛り込まれ、久々の3レース制大会となった今回のもてぎ。そのため、この大会ではFIA-F4では珍しく金曜午後に公式予選が設定された。
午後2時45 分から公式予選がそれぞれ行われることとなった。

Comments
  • #35 佐野 雄城

    今回の茂木大会は例年だと最終大会となりますが、今年度は鈴鹿大会が延期となった為、鈴鹿大会を残して茂木大会が行われる状況になります。
    オートポリス大会では、ドライコンディションでのパフォーマンスを示すことが出来ました。 今大会もチームと協力してベストを尽くすことで、良い結果も着いてくると思いますので、精一杯戦います。
  • #36 卜部 和久
    いつも応援ありがとうございます。
    前回のオートポリスからほんの少し上り調子でこのレースウィークに入っており、事前のテスト走行でも悪くない手応えでした。
    茂木は出口を速く走って直線のスピードを伸ばす走り方が速いので、頑張りすぎて突っ込み過ぎず、頑張らなさ過ぎずに頑張って行きます。今回も応援よろしくお願いいたします!

第11戦・第13戦 公式予選 / 20分

2024年11月1日(金) / 天候:曇り / 路面:ドライ / 気温:21.4℃ / 路温:24.1℃

Result
  • 第11戦 #35 佐野 雄城
    予選順位:8位
    ベストタイム:1’58.359
  • 第11戦 #36 卜部 和久
    予選順位:11位
    ベストタイム:1’58.631
  • 第13戦 #35 佐野 雄城
    予選順位:12位
    ベストタイム:1’58.788
  • 第13戦 #36 卜部 和久
    予選順位:10位
    ベストタイム:1’58.702
  • < 出走台数:35台(チャンピオンクラス19台) >

予報で土曜日が雨の可能性が伝えられる中、金曜午後のもてぎの空はどんよりとした曇り空。それでもドライコンディションのまま、午後2時45分から公式予選が20分間で行われた。
佐野はピークグリップの周で遅れてコースインしてきた他車に引っ掛かりロスしてしまい、更にマシンの限界値を引き出したところで走行しようとするとマシンバランスが乱れてしまい、ブレーキング、ステアリングでマシンの限界値を低いところで抑えてしまっていた。
セッション後半にかけてのタイヤのタレが大きかった。
卜部はアタックの1コーナーから思い切ってブレーキを踏み、自信をもつ事を自己テーマとしてアタック。
それに伴いブレーキ温度とタイヤ温度とタイヤ内圧に気を配ってアタックに入る準備をする。少し行きすぎてもいいから攻め切るアタックする事をテーマに据えた。 なお第14戦の予選順位は第11戦レースのベストラップが反映される。

第11戦 決勝 / 13Lap or 30min

2024年11月2日(土) / 天候:雨 / 路面:ウェット / 気温:15℃ / 路温:16.7℃

Result
  • #35 佐野 雄城
    決勝順位:3位
    ベストタイム:2’19.188
  • #36 卜部 和久
    決勝順位:13位
    ベストタイム:2’24.730
  • < 出走台数:35台(チャンピオンクラス 19台) >

またしても下り坂の予報が出される中、迎えたもてぎ大会に急遽盛り込まれることとなった第11 戦。前回AP大会では悪天候のために中止となっていたが、この日のもてぎも前夜からの雨により、完全なウェットコンディションでの戦いとなった。
とはいえ、時折激しく降っていた雨がコースインの頃には小康状態となり、全車がレインタイヤでダミーグリッドに着いた時点では、ほぼ僅かな霧雨といった状況に。これを受けて、レースは久々のスタンディングスタートで行われることになった。
午前8時15分、フォーメーションラップがスタート。
各車ゆっくりとレインタイヤに熱を入れつつ1周を終えると、午前8時19分にレッドシグナルが消灯し13周の戦いの火蓋が切って落とされた。
予選8位からスタートとなった佐野は1周目の混戦を掻いくぐり、オープニングラップを4位で通過し、そのまま2周目には3位に浮上。
卜部はスタートで2つポジションを上げる事が出来たが、2周目に前走者から落下物がぶつかり、フロントウイングとアライメントを失い、徐々にポジションを落とす事となった。
レースにおいては他車のスピンに伴いセーフティーカーが導入され、8周目からリスタートとなったが、翌周再び2コーナーでスピンアウト、グラベルにストップした車両があり、再びセーフティーカーが導入されることになり、この時点でレースの残り時間は約7分という状況で、結局このセーフティーカーランのままレース最大時間の30分が経過したことで、最後セーフティーカーはピットインしたものの、追い越し禁止の隊列のままチェッカーを受けることとなり、レースは10周で終了という形となった。 この第11戦は10周のタイムレースとなったが、周回数の75%を完了していることからレース成立フルポイントという結果になった。

第13戦 決勝 / 13Lap or 30min

2024年11月2日(土) / 天候:雨 / 路面:ウェット / 気温:17.6℃ / 路温:19.3℃

Result
  • #35 佐野 雄城
    決勝順位:7位
    ベストタイム:2’14.444
  • #36 卜部 和久
    決勝順位:5位
    ベストタイム:2‘14.459
  • < 出走台数:35台(チャンピオンクラス 19台) >

断続的に降り続ける雨の中、第11戦決勝に続いて第13 戦決勝もまたフルウェットでの戦いとなった。
SUPER GTの公式練習時に比べれば、またもFIA-F4 のスタート進行の頃には雨量も少なかったことから、この第13戦も第11戦同様にスタンディングスタートでの戦いとなった。
午後0時44分にレッドシグナルが消え、混乱の無いスタートで卜部6位、佐野8位で2周目に入るが3周目に複数の他車に接触が有りセーフティーカーランとなる。
リスタートの8周目に卜部は5位にポジションを上げ、コースアウト車両に伴い再度セーフティーカー導入となり、11周目にリスタート。2度のセーフティーカーランが入ったこともあり、12周目走行中に最大時間の30分を経過したために、本来の13周ではなくこの12周目がファイナルラップとなった。 佐野は12位スタートから8位フィニッシュし、正式リザルトでは7位。卜部は後続からの追撃を退けて5 位という結果になった。

第14戦 決勝 / 13Lap or 30min

2024年11月3日(日) / 天候:晴れ / 路面:ドライ / 気温:17℃ / 路温:17.3℃

Result
  • #35 佐野 雄城
    決勝順位:3位
    ベストタイム:1’59.619
  • #36 卜部 和久
    決勝順位:リタイヤ
    ベストタイム:1’59.952
  • < 出走台数:35台(チャンピオンクラス 19台) >

土曜の雨が嘘のように快晴となった11月3日日曜。
ヘビーウェットとなった土曜の第11戦、第13戦から一転して一部黒く湿ったパッチは残るものの、ライン上など完全なドライコンディションとなる中、午前8時40分にフォーメーションラップがスタートした。
この第14戦のグリッドは前日行われた第11戦のベストラップ順とされ、佐野は4位、卜部は8位からスタート。午前8時44分にレッドシグナルが消灯し全車がいっせいにスタート。
佐野は4位を保ち、卜部は6位で進む。ところが、2周目の3コーナー進入で他車がグラベルにコースアウトし、セーフティーカー導入。レースは5周目からリスタートとなった。
レースは翌6周目に入ったが、6番手につけていた卜部のマシンが突然3コーナーのブレーキングポイント付近でコースアウト側へ飛び出し、グラベル上で横転するという大きなアクシデントが発生。すぐに再度セーフティーカーが導入され、大きく損傷したマシンからのドライバー救出と車両回収が行われた。ドライバーの卜部に大きな怪我がなかったことは不幸中の幸いであった。
しかし、コクピットからの慎重なドライバー救出作業が行われたこともあり、セーフティーカーランは11周目まで続けられることとなったが、最大30分間が近づき本来予定された13周の完了は難しい状況となる中、レースは11周終了時、事実上のファイナルラップとなる12周目からリスタートに。 このリスタートの際、3番手洞地との間合いをうまく詰め、スリ ップを得てホームストレートを加速した佐野は、最内のラインから並びかけると、1コーナーで洞地をオーバーテイク。土壇場で佐野が3番手をもぎ取る格好となった。

Comments
  • #35 佐野 雄城
    Rd.11 では、8位スタートからオープニングラップで4位まで上がる事が出来ました。2周目には3位に上がる事が出来ましたが、その後は殆どの周でSCが導入される形になりました。その為、3位を維持してゴールになりました。
    Rd.13では、12位スタートから8位フィニッシュ。正式リザルトでは7位という結果となりました。
    ウェットコンディションの中、中盤ポジションということもあり、ウォータースクリーンで前が見えない状況でレースが終始進みました。スタートこそはポジションをあげることが出来ましたが、その後はポジションを上げることが出来ませんでした。中盤ポジションとウェットコンディションという組み合わせでは、課題が残る形となりました。
    Rd.14では、4位スタートから3位ゴールとなりました。スタートからミスなくレースを進める事が出来ました。
    SC導入後のレース再開のタイミングで#51に対して合わせ込む事が出来、ポジションを上げることができました。
    今週末を通してペースが上がらなかったですが、鈴鹿大会ではしっかりと優勝出来るように準備していきます。 今大会もたくさんの応援、ありがとうございました。
  • #36 卜部 和久
    予選があまり良くなく11位と10位スタートという結果になってしました。しかし、車のフィーリングは少しずつ改善してきており今シーズンでは1番ドライのパフォーマンスに自信を持って挑めました。
    Rd.11はスタートを決めて8位まで上がれたのですが、2周目に前の車から落下物が飛んできて僕の車にヒットしフロントウイングとアームのアライメントを失い、ペースが無くなり13位でチェッカーを受けました。
    運も実力の内なので2レース目に対して燃える気持ちはより増して挑みました。
    Rd.13はスタートを決めることができ、6位まで上がることが出来ました。その後のSC明けで1台抜くことでき5位でチェ ッカーを受けました。
    ペースが悪いなりに自分のベストを尽くしバトルに競り勝ったので満足は出来ませんでしたが最低限の仕事はできたなというレースでした。
    11月3日のRd.14は久しぶりのドライコンディションで8番手グリッドからのスタートでした。スタートの混戦の中、順位を2つあげて6位で周回を重ねました。
    インディペンデントクラスのSCが明けた6周目の3コーナーでブレーキを踏んだと同時に車が右に向いてしまい、フィーリングはアームが折れたか、タイヤがバーストしたように、前兆は無く急なトラブルからクラッシュしてしまいました。
    身体としては左膝と右手に打撲となりましたが骨折などは無いです。ご心配をお掛けしました。 次は8月に台風の影響で順延となった鈴鹿ラウンドが12月にあり、今シーズンの最終戦となります。良いカタチでシーズンを締めくくりたいと思いますので、応援を宜しくお願いします。

ポイントランキング

  • #35 佐野 雄城
    順位:3位 / ポイント:119
  • #36 卜部 和久
    順位:11位 / ポイント:39