FIA-F4 Race Report
2023.11.13
2023 FIA-F4選手権 第13戦・第14戦 / モビリティリゾートもてぎ
最終戦を待たずして2年振りのチームタイトルを獲得!
第13戦・第14戦 公式予選 / 30分
2023年11月4日(土) / 天候:曇り・ドライ / 気温:15℃ / 路温:17℃
Result
- 第13戦 #35 中村 仁
予選順位:2位
ベストタイム:1’58.772 - 第13戦 #36 小林 利徠斗
予選順位:1位
ベストタイム:1’58.734 - 第14戦 #35 中村 仁
予選順位:4位
ベストタイム:1’58.971 - 第14戦 #36 小林 利徠斗
予選順位:1位
ベストタイム:1’58.984 - < 出走台数:40台 >
今大会は中村、小林ともに前日の練習走行までA組だったが、もてぎでは珍しく朝から濃い霧に包まれ、当初予定から30分遅れのスケジュール進行となり、組分けがされず40台が一気にコースに入り30分間で行われる事となった。
また、空気中に明らかに水分が感じられる状況で、路面はうっすらと湿っていた事で、ウェット宣言が出されての予選スタートとなった。
しかし、全車ドライタイヤでコースイン。途中でスピン車両は出るものの、赤旗が出される事無く30分フルに使っての予選となった。
中村は中盤まで10位前後にいたが、最後の路面の上がってきたところで2番手となる。セカンドベストではトップの小林から僅か17/100秒差だったが4番手となった。 小林は序盤から上位につけ、終盤もタイムを上げ第13戦、14戦ともにポールポジションを獲得し、タイトル獲得へ向け有利な状況から午後の決勝をスタートする。
第13戦 決勝 / 13Lap or 30min
2023年11月4日(土) / 天候:晴れ・ドライ / 気温:24℃ / 路温:28℃
Result
- #35 中村 仁
決勝順位:1位
ベストタイム:1’59.102 - #36 小林利徠斗
決勝順位:2位
ベストタイム:1’58.885 - < 出走台数:40台 >
公式予選時の霧のかかった曇り空から一転、太陽が顔を出し暑さを感じさせる中でのレースとなった。
小林と中村のフロントローでスタートが切られると、3コーナーからS字まで続いたバトルで中村がトップを奪う。
この直後、1コーナーでの多重クラッシュによりSCが出される事に。4周目に再開されると中村がトップを守り1秒前後の差で小林がついて行く展開に。
9周目にコースアウト車両が発生した事により、この日2度目のSC導入。レースは残り3周で再開され、この再スタートも上手く決めた中村が、小林の猛追を凌ぎ切りオートポリスに続くトップチェッカーを受けた。
中村は僅かなO/Sを感じながらも大きな問題では無かったようで、1周目のバトルを制して今季3勝目を上げる。
小林は1周目で2位に落ち、中盤では若干中村に離されたが、その後ファステストラップを更新するペースで追い上げ、最後は1秒以内まで近づいたが、そのまま2位でチェッカーとなった。
第13戦の結果により、最終戦を待たずして2年振りのチームタイトルを獲得した。
第14戦 決勝 / 13Lap or 30min
2023年11月5日(日) / 天候:晴れ・ドライ / 気温:17℃ / 路温:18℃
Result
- #35 中村 仁
決勝順位:2位
ベストタイム:1’58.757 - #36 小林利徠斗
決勝順位:1位
ベストタイム:1’58.647 - < 出走台数:40台 >
現行型のFIA-F4車両では、最後のレースとなる今季最終戦の第14戦が8:15から行われた。
ポールスタートの小林は好ダッシュを決めてトップをキープ。
逆転タイトルを狙う中村は4番手スタートから1コーナーで1台かわすと、4コーナーまでに更に1台をパスして2位へとポジションアップする。
その後方では、1コーナーで接触によるクラッシュ車両が発生し、SCが導入される。
3周目にレースが再開されると、中盤以降、徐々に中村を引き離した小林が今季5勝目を挙げて第9代のFIA-F4チャンピオンを獲得した。トヨタの育成ドライバーとしては6回目、5人目のチャンピオンとなる。
中村は最後まで小林を追いかけたが、中盤以降は徐々にタイヤがきつくなり、抜く事は叶わず悔しい2位でのチ ェッカーとなった。これによりランキングも小林に次ぐ2位となった。
Comments
- #35 中村 仁
予選は霧の影響で路面が少し濡れている状態からのスタートでした。路面が乾き切ったタイミングでのアタックを狙っていましたが、思うように合わせ込む事ができず満足行くアタックができませんでした。Rd.13は2番手から、スタートの蹴り出し自体は良くありませんでしたが、その後のバトルの組み立てが上手く行きトップに浮上する事ができました。無理をせずチェッカーまでしっかり車を運び今季3勝目、チャンピオン争いに生き残る事ができました。Rd.14は4番手から、スタート直後に2つ順位を上げる事ができました。しかし、ペースが思うように上がらずそのまま2番手でチェッカーとなりました。チャンピオン獲得は叶いませんでしたが、自分自身でも成長を感じられるシーズンでした。ありがとうございました。 - #36 小林 利徠斗
霧の影響で今回初めて、グループ分け無しの30分予選を走りました。時間の使い方や走らせ方が難しく、また前日より路温が極端に低い中でクリアを取り、安定したラップを刻む事ができて嬉しいです。第13戦はスタートこそ良かったですが、タイヤの温めが足りず、ペースが遅くすぐ後ろから仕掛けられました。タイヤが温まってからのペースは速かったですが、順位を取り戻す程の勢いは無く、課題が残るレースでした。第14戦はより意識してスタート前にタイヤを温め、確実に1位でスタートする優位性を活かす事に成功しました。その後はSCが入っても冷静に対処し、最後まで走り切れました。シリーズチャンピオンを獲得する事ができて本当に嬉しいです。関係者の皆様、応援して下さった方々ありがとうございました。これまでの貴重な経験は必ず今後の活動に必要な事で、素晴らしい時間を過ごせた事に感謝しています。日々成長すべく活動を続けていきます。
ポイントランキング
- #35 中村 仁
順位:2位 / ポイント:209 - #36 小林 利徠斗
順位:1位 / ポイント:221