TOM'S SPIRIT

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Super Taikyu Race Report

2024.6.17

第2戦 NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース/富士スピードウェイ

715周、3,263kmを走り切り、クラス1位

公式予選

2024年5月24日(金) / 天候:晴れ時々曇り / 路面:ドライ

Result
  • 【ST-Qクラス / 92号車:クラス2位】
  • 加藤 恵三 / Aドライバー
    クラス順位:2位
    ベストタイム:1’47.512
  • 松井 孝允 / Bドライバー
    クラス順位:1位
    ベストタイム:R 1’46.189
  • 河野 駿佑 / Cドライバー
    クラス順位:2位
    ベストタイム:1’48.512
  • 山下 健太 / Dドライバー
    クラス順位:1位
    ベストタイム:1’47.864
  • 中嶋 一貴 / Eドライバー
    クラス順位:2位
    ベストタイム:1’50.024

GR team SPIRITが参加するST-QクラスのGRスープラはGr-1に振り分けられ予選が行われた。Gr-1のST-Qクラスは2台。
今大会はEドライバーとしてTGR-E副会長でもある中嶋一貴選手を起用した。
今大会はAドライバーのタイム、Bドライバーのタイムの合算でグリッドが決まるという予選フォーマットとなった。
Aドライバー予選、加藤選手は230号車のプロドライバーから0.6秒差の1’47.512の好タイムを記録した。
Bドライバー予選、松井選手は従来のコースレコード 1’46.694を0.5秒も更新する1’46.189を記録した。
Aドライバー、Bドライバーの合算では230号車に対し0.065秒差で惜しくも2番手となり、明日の決勝は8番グリッドからのスタートが決まった。
Cドライバー河野選手、Dドライバー山下選手は明日の決勝レースに向けてセットアップの確認作業を行った。
Eドライバーの中嶋選手はトラフィックの関係でタイムアタックは行わなかったがABSの評価作業などのメニューをこなし決勝前最後の走行を終えた。

  • 加藤 恵三 / Aドライバー
    気温路温が高く、タイヤのウォームアップの見極めに苦労しました。他車との間隔を空ける事に集中してしまったところも反省点になります。
    これまで気になっている車両挙動に関してはニュータイヤのグリップで支えられていて安定はしているが、Rrの接地感の薄さ等不安な部分はまだあるので次戦に向けて改善していきたいと思います。
  • 松井 孝允 / Bドライバー
    ドライバーとしてコースレコードを作ることが出来て嬉しく思います。速く走るということに関しても良いクルマを作らないと出来ないことなので一歩一歩進んでいることを実感しました。
  • 河野 駿佑 / Cドライバー
    24時間に向けての予選、全員で決勝に向けての準備が出来ました。
    Aドライバーの加藤選手はプロドライバーに迫るタイムで素晴らしいアタックでした。
  • 山下 健太 / Dドライバー
    加藤選手、松井選手共に速いタイムで、特に加藤選手は争っている230号車のプロドライバーに対して、コンマ6秒差と素晴らしい予選でした。
    自分の担当したDドラ予選ではABSの評価をして、決勝に向けて準備が出来ました。
  • 中嶋 一貴 / Eドライバー
    予選では加藤選手、松井選手の素晴らしいアタックだけでなく、河野選手と山下選手で決勝に向けたセットも確認でき生産的なセッションになりました。
    長いレースですが、自信を持って臨むことが出来そうです。

決勝

2024年5月25日(土)〜 26日(日) / 天候:晴れ時々雨 / 路面:ドライ→ウエット→ドライ

Result
  • 【 ST-Qクラス / 92号車:クラス1位 】
  • 加藤 恵三 / Aドライバー
    ベストタイム:1’48.494
    周回数:122周
  • 松井 孝允 / Bドライバー
    ベストタイム:1’48.175
    周回数:173周
  • 河野 駿佑 / Cドライバー
    ベストタイム:1’49.045
    周回数:114周
  • 山下 健太 / Dドライバー
    ベストタイム:1’47.952
    周回数:121周
  • 中嶋 一貴 / Eドライバー
    ベストタイム:1’48.526
    周回数:185周

今年の富士24時間レースは曇り空の下、午後3時にスタートが切られた。
スタートドライバーは昨日の予選で好タイムを記録した加藤選手。
8番グリッドからスタートした加藤選手であったが6周目のダンロップコーナーで前を走っていた25号車に追突をしていまいピットで修復を行う事になった。幸い大きなダメージはなく再び加藤選手が乗り込み走行を再開した。しかし追突行為によりペナルティストップ60秒が科せられた。
ペナルティーを消化した後は各ドライバーが実践の中でABS、TCSの評価などを行いながら走行を続けた。
夜中降り続いた雨の中でも貴重なデータを収集し、明け方にはブレーキ廻りを全て交換してチェッカーを目指した。
ライバルの230号車に対しては92号車が若干速いペースで走行をしていたが序盤の接触によるピット作業でついた10周の差が詰まらぬまま時間は経過していった。
レース終盤、今度は230号車が接触によりピットで修復作業を行ったために92号車が逆転をする事になった。
残り30分を切ったところでアンカーの中嶋選手にドライバーチェンジ。午後3時、92号車は715周、3,263kmを走り切り、無事にST-Qクラストップでチェッカーを受けた。

  • 加藤 恵三 / Aドライバー
    スタートドライバーを担当し、序盤で25号車へ追突してしまい、離脱させてしまいました。25号車の関係者の皆様には、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。
    自チームの関係者や社内関係者の方にも様々対応頂き、申し訳ないと同時に感謝いたします。
    参戦の意義や目的など今一度理解し、今後こういった事がないように意識を高く持ち進めて参ります。
    序盤の接触以外は大きなトラブルも無く終えられた事にチームの皆様に感謝いたします。
    車両アップグレードに関しては、ABS適合を実施した甲斐があり、レース中のグリップや環境変化への対応が容易になってきました。日本市場での適合になっているので、海外環境や他メーカータイヤなどの確認もしていく必要があると思います。次戦以降も、量産車・レースカー含めて、意識を持って開発を進めて参ります。
  • 松井 孝允 / Bドライバー
    序盤に接触があった中で、関口監督の対応であったり、メカニックの迅速な作業によりそれ以降は順調に走る事が出来て無事に完走する事が出来ました。
    沢山走る事で見えてきた部分も沢山あってもっと良いクルマ作りという観点では終わりはないと感じました。 これからもチーム一丸となって良いクルマを作っていきます。
  • 河野 駿佑 / Cドライバー
    無事にゴール出来た事にチームや関係者の皆様のハードワークに感謝です。
    もっといいクルマづくりに向けて24時間レースという過酷な環境の中、皆で全力で走り続けました。夜は予定外の雨もあり、様々なコンディションの中で、より多くのデータを 集める事が出来ました。また今回は一貴さんやTGR-Eのメンバーも参加してしただき、よりGRスープラの理解を深める事が出来たと思います。今回出た課題を次戦以降 に改良していけるように皆で協力していきます。今大会も応援ありがとうございました。
  • 山下 健太 / Dドライバー
    序盤にアクシデントがあったものの、その後は全員がノーミスで繋ぎ、ST-Qクラス最上位でフィニッシュする事が出来ました。
    自分のスティントでは雨が降ったり止んだり難しいコンデションでしたが、無事にバトンを繋げて良かったです。
    24時間走る事で、様々な課題が出ましたので、また次戦以降の開発に繋げていければと思います。
  • 中嶋 一貴 / Eドライバー
    今回の富士24時間に参戦できる機会をいただけた事、チーム並びに関係者の皆さんに改めて感謝いたします。
    同窓会の様なチームで最初から最後まで久しぶりのレースを楽しく走る事が出来、それと同時に無事に走り切る事が出来、ホッとしています。
    車はノートラブルで最後まで走る事が出来ましたが、一方で耐久レースならではの課題もまだまだあると感じられました。
    自分自身がドライバーとして走って感じた事を、GRスープラGT4 EVOの更なる進化に活かしたいと思います。
  • 関口 雄飛 / チーム監督
    レース中に雨が降ったりしましたが、他にも様々なコンディションの中で走行出来ました。
    特に電子制御のテストを沢山行う事が出来、とても良いデータが取れました。
    今回は中嶋一貴選手にも乗っていただき、車についてコメントをいただきました。やはり新しいドライバーが乗ると新鮮なコメントが出てくるので今後の参考にさせていただきます。又、車の方も24時間という長丁場でトラブルが出る事も無く走り切れたのは良かったです。
    今回24時間レースに出場した事により次戦以降の課題も出てきましたのでそちらの対策に取り組んでいきます。