TOM'S SPIRIT

TOM'S SPIRIT

Super Taikyu Race Report

2023.11.24

第7戦 S耐ファイナル富士4時間レース with フジニックフェス / 富士スピードウェイ

今季初優勝、シリーズランキング3位

公式予選

2023年11月11日(土) / 天候:曇りのち雨 / 路面:ドライ → セミウェット

Result
  • 矢吹 久
    クラス順位:6位
    ベストタイム:1’59.873
  • 松井 孝允
    クラス順位:3位
    ベストタイム:2’01.423
  • 河野 駿佑
    クラス順位:3位
    ベストタイム:2’07.541
  • 坪井 翔
    クラス順位:2位
    ベストタイム:2’06.228
  • < 車番:86 >

予選はGr-1、Gr-2、Xに分けられ、TOM’S SPIRITが参加するST-4クラスはGR86が6台、トヨタ86が1台、ロードスターが1台、合計8台が出走した。
予選の結果はAドライバー、Bドライバーが記録したベストタイムの合算で決まり、決勝のグリッドとなる。
今シーズンよりAドライバーはジェントルマン規定が設定された。
朝のフリー走行でエンジントラブルが発生し、交換をして公式予選に挑んだ。
Aドライバー予選、予選中に雨が降ってくる難しいコンディションの中、矢吹選手は6位ではあったがトップとは1秒以内と好タイムを記録した。
再開に向け新品のWETに変えたが路面コンディションが回復していき、最後の最後にDRYタイヤ勢に逆転をされてしまい6位となった。
Bドライバー予選、Aドライバー予選時より雨が強くなる中、松井選手はトップタイムを狙いアタックをしたが他クラスの車両に引っ掛かってしまい3位に留まった。
予選結果はAドライバー、Bドライバーの合算タイムにより4位となった。
Cドライバー河野選手、Dドライバー坪井選手は決勝レースに向け最終確認を行った。

※ 年齢や経歴などでハンディキャップを課す規定。

  • 矢吹 久(Aドライバー)
    天気も微妙でしたがほぼドライ路面でアタックをしてトップとの差も1秒以内で走ることが出来ました。後半再アタックと思いましたが雨が降り始めて断念しました。結果は6位でしたがトップとの差は1秒以内!後は松井選手にお任せ。松井選手の何時もの走りなら上位からのスタートもと思っていましたが天候はどん どん悪化、更にクラス違いの車に引っ掛かり狙っていたポジションには届きませんでした。
  • 松井 孝允(Bドライバー)
    予選では厳しい部分があるのはわかっていましたが矢吹選手が素晴らしいアタックをしてくれたので今年一番の予選だったと思います。自分の予選では良い部分もあったのですが他クラスの車両に引っ掛かってしまい不発に終わり残念でした。
  • 河野 駿佑(Cドライバー)
    全ての予選でコンディションが違う難しい状態でした。しかしながら矢吹選手は自己ベストタイムを更新などしっかりベストを尽くすことが出来ました。C、Dドラ予選も決勝で勝つための準備を進める事が出来ました。
  • 坪井 翔(Dドライバー)
    A、Bドライバー共に毎度頑張ってくれて、4位を獲得出来ました。Aドラ予選はまたも天気が不安定で思いっきりアタック出来なかったのは残念でしたが、4位からなら優勝が十分狙えると思います。

決勝

2023年11月12日(日) / 天候:曇り / 路面:ドライ

Result
  • 【 クラス順位:1位 】
  • 矢吹 久
    ベストタイム:2’00.529
  • 松井 孝允
    ベストタイム:1’58.023(クラスファステストラップ)
  • 河野 駿佑
    ベストタイム:1’58.487
  • 坪井 翔
    ベストタイム:1’58.283
  • < 車番:86 >

決勝は12時30分に4時間レースのスタートが切られた。
Aドライバーに対する最低義務運転時間は最低60分以上に設定された。
ピットレーン滞在時間はSTO指定燃料補給装置を複数本使用して給油する場合は、110秒以上で通過することに設定された。
クラス4番手からスタートした矢吹選手はライバルと激しいバトルを繰り返しながらトップから大きく離されることなく1時間走行したところで2番手の坪井選手に交代した。バトンを受け取った坪井選手はライバルより1~2秒速いラップを刻み56周目に遂にトップに立った。トップに立った坪井選手は手を緩めることなく後続を引き離し松井選手へ交代した。松井選手も脅威的なラップを刻み更に後続とのマージンを広げアンカーの河野選手へバトンを託した。河野選手も安定したラップを刻みながらチェッカーを目指した。
16時30分にTOM’S SPIRIT 86号車は昨年の最終戦鈴鹿大会以来となる今季初優勝のチェッカーを受けた。
今季勝てそうで勝てないレースが続いたが最終戦で有終の美を飾ることが出来た。シリーズランキングでは3位となった。

  • 矢吹 久(Aドライバー)
    今期最後のレースなので優勝して笑って終わろうという全員の思いでスタートしました。4番手からのスタートでしたが自分の役目はロス無く安定した走りでバトンを繋ぐことに専念してトップからも離されずに坪井選手へ交代することが出来ました。坪井選手、松井選手、河野選手の圧巻の走りで2位との差も1LAP以上つけて優勝する事が出来ました。実力で勝てた事と最後は笑って終わろうがチーム全員の思いだったので最高です。チームも車も最高でした。一年間応援ありがとうございました。
  • 松井 孝允(Bドライバー)
    週末を通して車両のステアバランスは事前テストもあり苦労せずいけていたので決勝のペースには自身がありました。スタートドライバーの矢吹選手が他のドライバーと遜色ないハイペースでラップしてくれたので3人のプロドライバーが楽に走れる展開になり、本当にチームプレーで優勝を獲得する事が出来ました。最後に勝って終える事が出来てホッとしています。今年一年色々な事がありましたがこうして走り切る事の大切さを痛感した一年でした。一年間ありがとうございました。
  • 河野 駿佑(Cドライバー)
    スタートドライバー矢吹選手の素晴らしい走りから坪井選手、松井選手、私にとバトンが繋がっていきました。トップで更に想像をはるかに超えるギャップを作っていただいたので私のスティントは兎に角無事にゴールるすために安全に、その中でも車を鍛えるためにプッシュしました。そして4時間レースで2位に1ラップ以上の差でゴールする事が出来ました。勝てそうで勝てないレースが続いた今年のS耐でしたが、最終戦をとても良い内容で優勝する事が出来、そしてこのメンバーでの初優勝。最高の瞬間でした。一年間、クラッシュがあっても完璧な修復やレースではトラブルの無いマシンに仕上げてくださったチームやTGRの皆様、開発を進めていったパーツサプライヤーの皆様、スポンサーの皆様、応援してくださった皆様に感謝しております。ありがとうございました。
  • 坪井 翔(Dドライバー)
    スタートを担当した矢吹選手がとても良いペースで前とバトルをして、トップからも離されず、良いスティントから僕に繋ぎ、僕がトップに立ち、大量リードを広げながら、松井選手も更にリードを広げ、河野選手がそのリードを守り切るという全員がミスなくパフォーマンスを発揮し、今シーズン初優勝を飾れて、最後に勝って、終わり良ければ全て良し!という形でレースを締めくくれました。応援ありがとうございました。
  • 北川 文雄(総監督)
    今日の優勝は、協力していただいたスポンサー、部品メーカーと共にチームワーク(役割)と和(ワイワイガヤガヤ)を上手に使い分けたチーム員で、目的のためにしっかりストーリーを考え実践した結果だと思いました。今シーズンを終え“もっといいクルマつくり”にYさんフィードバックをお願いしますよ!毎レースの為の準備、片付け(反省、課題)感謝です。我々は他チームからのベンチマークになりましょう!因みに私は何もしていませんでした。