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シリーズ初となる全長調整式を採用した、ZVW30用コイルダンパーユニットアドヴォクス。 ▲クリックして拡大
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キット価格は22万500円(税込み)。アッパーマウントは純正品を使用します。
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フロントダンパーの交換は、パネル類やワイパーなども取りはずします。
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Lグレードはフロントのアッパーマウントが再使用できないため、装着の際は純正部品が必要になります。 ▲クリックして拡大
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車高はフロント20mm、リヤ30mmダウン。数センチ下がるだけで美しいローフォルムを実現します。
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こんにちは、トムススピリットの八重樫です! トムススピリット・プリウスのノーマルの素性がつかめたところで、早速カスタマイズを進めたいと思います。
どこからカスタマイズするべきか? 正直迷うところですが、まずは落ち着きのない乗り心地と、コーナーでのロール量、そして腰高感のある車高をなんとかしたいので、サスペンションのカスタムからスタートします。
さて、今回装着する足まわりは、ご存じトムス「コイルダンパーユニット アドヴォクス」。ZVW30プリウス用は、シリーズ初となる全長調整式(フロント)を採用したニューバージョン。従来どおり、シングルチューブ構造にラバーチャンバーを採用し、プリウスらしい乗り心地を確保したままスポーティなハンドリングに味付けしたモデルです。また、純正形状タイプのスプリングを採用していますので、アッパーマウントは純正品を再使用します。従来のシルバー&レッドのカラーリングもよかったんですが、シルバー&ブラックの組み合わせも大人っぽくていいですよね。
ところで、ZVW30プリウスはグレードにより純正ダンパーの仕様やスプリングレート、アッパーマウントの構造などが違うのはご存じですか? 通常のG・Sグレードに対して、ツーリングセレクションは比較的スポーティな味付けになっているようです。またLのアッパーマウントは、軽量化&コストダウンのためかシンプルな構造になっているんですよ。ちなみに、ツーリングセレクション、ソーラーパネル付き車にアドヴォクスを装着する場合、アッパーマウントは再使用となりますが、それ以外のグレードは再使用できません。別途アッパーマウントが必要になりますので注意してくださいね。
取り付けに関してですが、フロント・リヤ共にかなり手間がかかります。というのも、フロントはボンネットを開けてもダンパーが固定されているストラットのアッパー部分はカバー類で覆われていて見えません。フロントダンパーを取りはずすには、カバー類やワイパーなどもはずす必要があるからです。同様にリヤもラゲッジルーム内の内装類をゴッソリとはずしますので、ZVW30プリウスのダンパー交換は時間がかかってしまうんです。
取り付けが完了したら、タイヤの下に台を置きクルマを1G状態にします。そして、アーム&ダンパーのねじれてしまったブッシュ類を正常な状態に戻すため、ボルト&ナットをいちど緩めてから再度締め直します。サスペンションを積極的に動かすためにも、1G状態でボルト&ナットを締める! これ、トムススピリットのこだわりです。
さて、気になるプリウスの車高ですが、今回は出荷状態のまま装着したので、フロントは約20mm、リヤは約30mmダウンしています。今後エアロを装着する予定ですので、この程度のローダウンがベストではないでしょうか。もちろんお好みに応じて、さらに下げることも可能ですよ。
そしてロードインプレッションですが、ロール量は明らかに少なくなっています。走行中の安定感が増し、ステアリングを切り込んだ際のしっかり感やレスポンスは格段にアップしています。
乗り心地に関しても、さすがはアドヴォクス。ワインディングなとでよくある、路面のうねりに対しての吸収力が高く、まるで高級車に乗っている印象です。Lグレードの純正ダンパーは容量が小さいせいか、荒れた路面でスプリングの動きを収束できず跳ねる現象が起きていましたが、交換後は感じられません。また車高調なのに、小さい段差での突き上げ感が少ないのもいいところですね。
プリウスの純正ダンパーにご不満の方、ダンパー選びで迷っている方、トムスのアドヴォクスはオススメですよ!