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私、メカニックの八重樫が持っているのがコンプレッサー本体。コンプレッサーはルーツ式を採用しています。 ▲クリックして拡大
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コンプレッサー本体はノーマルのインマニをはずし、エンジンの真上に乗っかる形で取り付けます。 ▲クリックして拡大
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バンパー内に取り付けられているのは、水冷式インタークーラー用のラジエターです。 ▲クリックして拡大
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ハイパーコンプレッサーキットは、純正コンピューターから専用データへの書き換えも行います。 ▲クリックして拡大
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装着後のエンジンルームは迫力満点。お好みに応じて、専用カバー(別売)を装着することも可能です。 ▲クリックして拡大
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アクセルを踏み込めばレスポンスよく吹けあがります。実走でも低回転域から力強く加速するのが特徴です。 ▲クリックして拡大
前回ボディ補強パーツを装着し、ほぼ完成形に近づいたトムススピリットGS430。約1年に渡り、じっくりとカスタマイズしてきましたが、今回をもって最終回となります。そこで、トムススピリット GS430をコンプリートするべく、我らがレオン三塚が選んだ最後のカスタマイズは、ズバリ“過給機”。エンジンのカスタマイズなしにコンプリートとは言えないということなのでしょう(さすがは赤鬼、抜け目がありません)。というわけで、今回はレオン三塚の指揮の下、GS430に掟破りの過給機を取り付けることとなりました。
この過給機というのはターボチャージャーやスーパーチャージャーのことですが、パワーチューニングでは要となるメニューです。装着することで、数十馬力から数百馬力ものパワーを稼ぐことができますからね。
取り付けるのはトムスの『ハイパーコンプレッサーキット』。コンプレッサー本体だけでなく、パイピング類や専用コンピューターなどがセット化された、完全ボルトオンキットです。ちなみに、コンプレッサーというのはスーパーチャージャーのことで、トムスからはレクサスをはじめセルシオ、クラウン、ランクル用の専用キットが設定されています。
コンプレッサーはターボチャージャーと比較すると、アクセルを踏み込んだときのレスポンスの良さに優れているのが特徴です。なぜかというと、排気の力を利用して内部のタービンを回しているターボチャージャーは、どうしてもエンジン回転数が上がらないとブースト圧(過給圧)がかかりにくい特性を持っています。いっぽう、コンプレッサーはクランクシャフトの回転と直結しているため、エンジンの回転に対してリニアに反応します。だから、コンプレッサーにはターボラグ(ブースト圧がかかるまでの時間)がほとんどなく、極低回転から力強く加速するというわけです。
気になる装着後のパワーですが、ノーマルの280ps(206kW)から60psアップの340ps(250kw)。トルクは11.2kg・mアップの55.0kg・m(540N・m)を達成しています。
ノーマルでもそこそこパワーのあるGS430ですが、ハイウェイの加速時などは、どこか物足りなさを感じますよね。そんな悩みをお持ちの方には、このハイパーコンプレッサーキットがおすすめです。アクセルを踏んだ瞬間の飛び出すような加速&パワーは、一度味わったらやみつきになりますよ。
というわけで、ハイパーコンプレッサーキットの装着でハイパワーを手に入れたトムススピリットGS430はこれで完成。ところで担当のレオン三塚はというと‥‥案の定、完成したGS430と共にフルスロットルで旅立って行きました。どうやら、コンプレッサーの加速がやみつきになってしまったようです‥‥。