Super Taikyu Race Report
2024.12.5
第7戦 S耐ファイナル 富士/富士スピードウェイ
赤旗2回の荒れた展開となったが、怪我人もなく、最終戦総合7位!
公式予選
2024年11月16日(土) / 天候:曇り時々雨 / 路面:ウェット / 観客数:11,800人(富士スピードウェイ発表)
Result
- 【ST-Qクラス / 92号車:クラス1位】
- 加藤 恵三 / Aドライバー
クラス順位:1位
ベストタイム:1’46.676 - 山下 健太 / Bドライバー
クラス順位:1位
ベストタイム:R 1’46.045 - 河野 駿佑 / Cドライバー
クラス順位:1位
ベストタイム:1’47.225 - 松井 孝允 / Dドライバー
クラス順位:1位
ベストタイム:1’47.899
GR team SPIRITが参加するST-Qクラスの92号車はGr.1に振り分けられ予選が行われた。Gr.1のST-Qクラスは3台(※Gr.2は5台)。
今大会はBドライバーに山下選手、Dドライバーに松井選手を登録することとなった。
今大会はAドライバーのタイム、Bドライバーのタイムの合算でグリッドが決まるという予選フォーマットとなった。
Aドライバー予選、同じQクラスの230号車に勝つと言って予選に挑んだ加藤選手は宣言通り230号車より1.3秒速い1’46.676の好タイムを記録した。
Bドライバー予選、山下選手は2アタックを予定し、残り5分まで待つ作戦を取っていたが雨が降ってきたため予定より早くコースインした。
既に第3セクターが濡れていたためグリップがなく、狙っていたタイムには程遠い1’46.045だったがそれでもコースレコードを樹立した。事前に行ったアップデートの効果が確認出来た。
Aドライバー、Bドライバーの合算で7番手となった。ST-Zクラストップの26号車(NISSAN Z)には合算で1.5秒の差をつけた。 Cドライバー河野選手、Dドライバー松井選手はそれぞれの予選中に明日の決勝レースへ向けセットアップを色々試しながらもST-Zクラスより速いタイムを記録した。
Comments
- 加藤 恵三 / Aドライバー
Aグループトップタイムを狙っていた中、細かなミスはあるものの修正しつつアタック出来た所は自身の成長を少し感じる事が出来ました。
ピットからの指示も的確で、前後を気にせずアタックする事が出来ました。 - 山下 健太/ Bドライバー
今回はBドライバー予選で走行させていただきました。
ラスト5分でコースインする予定でしたが、雨が降り始めたので、早目にコースインしました。 アタックラップは路面が少し 濡れてしまっていた影響でグリップを得られず、事前の練習走行のタイムを超えられませんでしたが、何とかST-Zのタイムを超えることが出来、良かったです。 - 河野 駿佑 / Cドライバー
今回も新しいパーツを取り入れ、セットアップも様々な事を試していきました。
A~D予選全てでST-Zクラスを上回る事が出来てポジティブな予選になりました。 - 松井 孝允 / Dドライバー
最終戦の予選では加藤選手が1年間の締めくくりとして素晴らしいアタックをしてくれて、山下選手の予選では雨も絡む難しい予選の中、コースレコードを更新するというパーフェクトな予選でした。
河野選手と自分の予選ではロングランのバランスをチェックして決勝へ向けての準備をする事が出来ました。
決勝
2024年11月17日(日) / 天候:晴れ / 路面:ドライ / 観客数:20,400人(富士スピードウェイ発表)
Result
- 【 ST-Qクラス / 92号車:クラス1位・総合7位 】
- 加藤 恵三 / Aドライバー
ベストタイム:1’49.116
周回数:13 - 山下 健太 / Bドライバー
ベストタイム:-
周回数:- - 河野 駿佑 / Cドライバー
ベストタイム:F 1’47.507
周回数:15 - 松井 孝允 / Dドライバー
ベストタイム:1’49.210
周回数:17
11月中旬とは思えない暖かさとなった富士スピードウェイで今年の最終戦となる4時間レースは12:30にスタートを切った。
河野選手はST-Zクラスを毎周引き離す好走をみせていたがスタートして25分が経過した頃、ダンロップコーナーで大クラッシュが発生、FCYが導入されその後SCへ切り替わった。
SCに切り替わったタイミングで河野選手から松井選手へ交代をした。SCが続いていたが破損したガードレールを修復するために赤旗が提示されレースは中断となった。
14:20にようやくレースは再開された。ピットインをしていない車両もあり順位は落ちているが松井選手は順位を戻していく。しかし再度ダンロップコーナーで 大クラッシュが発生し16:00までの中断を余儀なくされた。
残り時間が30分となった事で3回ドライバーチェンジを行うルールが2回となったため再開後直ぐに加藤選手に交代をしてチェッカーを目指すことになった。
ST-Zクラスの前でチェッカーを受けるべく加藤選手は好タイムを記録しながら追い上げたがFCY導入のタイミングとピットインのタイミングが見事にはまった59号車にわずかに届かず、スタート時と同じ総合7位で最終戦のチェッカーを受けた。
2回の大クラッシュで怪我人が出なかった事が何より良かったです。
GR team SPiRIT 92号車はスポンサーの皆様、GRの皆様、TCDの皆様方に支えられレース中のトラブルも大きなクラッシュもなく全戦完走をする事が出来ました。 GR team SPiRITの2025年の活動予定は現時点では未定ですが継続参戦の場合には引き続き応援いただきますようお願い申し上げます。
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- 加藤 恵三 / Aドライバー
赤旗の影響で乗車時間が減ってしまいましたが、チェッカードライバーとして1年を締めくくる事が出来ました。
サス関係の改良でポテンシャルを感じられた一方で年間通して乗りにくい部分は改善出来なかった為、今後もプロドライバーの力を借りながら抜本的な変更を計画していく必要があると感じています。 今年1年、スポンサー様はじめ多くの方々にサポート頂きながら活動出来ました事、感謝いたします。自分の成長と共に未熟さを痛感する1年ではありましたが、この経験を開発や人材育成へ繋げていけるように努力します。 - 山下 健太 / Bドライバー
2度の赤旗の影響で乗車する機会はありませんでしたが、1年間通して良い車作りを楽しみながらレースを戦う事が出来ました。自分としても車がアップデートされる度にどのような影響が車に起こるか経験を積む事が出来、とても有意義な時間を過ごす事が出来ました。 1年間共に戦って下さったチームの皆さんやGRの皆さんに感謝です。ありがとうございました。 - 河野 駿佑 / Cドライバー
スタートを担当させていただきました。今までの課題でもあったレースペースは今回は上がっていそうでしたが、2度の赤旗などで荒れたレースになってしまいました。その中でもミスなくしっかりとゴール出来て良かったです。
1年間、車両開発をしながらのレースという事で色々な経験が出来ました。もっといいクルマづくりに向けてまだまだやるべき事は沢山ありますが、良くなったものもあると思います。 1年を通して開発パーツなど沢山トライしながらでしたが、大きなトラブルやクラッシュが無かったのはチームの皆さんやGRの皆さんのおかげです。1年間ありがとうございました。 - 松井 孝允 / Dドライバー
決勝では赤旗が2回も絡む中、関口監督の采配、チームの作業も完璧で全員が出し切った最終戦でした。
1年を通して皆が成長して、もっと良いクルマづくりに取り組めた1年間でした。走れば走るほど課題が出てきたのも事実なのでまだまだこれからも開発は終わりなく続くのかなと感じました。とは言え、1年を無事に終える事が出来ました。関係者の皆様ありがとうございました。 - 関口 雄飛 / チーム監督
1年を通して開発をメインに戦い、様々なアイディアを皆で出し合い、様々なセッティングやパーツをトライしました。その中で大きなクラッシュが無く、無事にシーズンを終えられてホッとしています。GR、チーム、ドライバーの皆さんに感謝しています。
今回も改善点は見つかり、車両開発に終わりはないのだなと感じました。今後も良い車づくりを頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。 - 北川 文雄 / チーム総監督
今シーズンに向けての目的:次に繋がる車、人の育成! 何でも本音で言い合えるアットホームなチームに!
新しい体制の中、初めて経験するスタッフを中心にQクラスエントリーでの役割を遂行出来たと思います。
ドライバー間では監督を交え毎走行後全員でディスカッションを重ね、次に繋げるスキルを養っていました! 又、現場では新チーフメカ、応援メカ、皆が目的に向かってトライしました! 最後に今シーズンに於いてサポートいただきましたスポンサー、応援者、トヨタさんに御礼申し上げます。